あらすじ
これまでの文章術に欠けていたもの。それは文章を書きはじめる前に必要な、「論理的に考える」作業です。この作業は文章を「読み取る」力とも密接にかかわっています。本書では豊富な事例を用いて文章を完成させるまでの作業をマルゴト解説します。注意すべきポイント、作業の具体的な手順を覚えて、実践的な「文章の書き方」を身につけてください。
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Posted by ブクログ
要約をすることが大事なのは分かったけど、要約の仕方を書かれている本ってなくない?と思っていた。
国語ゼミで結構触れられてるなとお思ってたけど、さらに詳しく書かれていた。
最初から手順を追って要約の説明をしてくれている。
とてもわかりやすかった。
Posted by ブクログ
2016/5/19 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2017/10/18〜10/22
久しぶりにこの手の本を購入した。再確認するには良かったが、やはり文章作成術の本としては、木下是雄氏の「理科系の作文技術」、本多勝一氏の「日本語の作文技術」が決定版であろう。
Posted by ブクログ
事実と意見はちがう
全体を大きく捉えるには、文章全体の第1段落か最終段落に注目
修飾語
長いものほど先に、短い修飾語ほど後に
頭活型
→文章の第1段落を結論(理系ではこれが普通になりつつある)
Posted by ブクログ
事実と意見を区別する。形容詞や副詞で修飾が入ると、事実ではなく意見になるので注意。日本語は、事実を伝えるのには不向き。
読み取り法
文章の第一段落または最終段落に注目。
要約の接続詞に注意。
3タイプの接続詞=逆接、対比、話題転換。
要約の方法
要点を並べる。
結論を見出す。
例示や修飾語を削除。
帰納法と演繹法
帰納法は、具体的な事柄から抽象的な結論を導き出す。論理の飛躍を伴うので、論理学では評価されない。しかし、現実を扱う論理的思考では、この方法に依ることになる。
演繹法は、数学の思考などに使われる。一つの定理から新しい公式を導き出す。
演繹法の著述
多様な事実を並べる。
共通点をだして、法則を思いつく。
他者の意見で補足。
反対意見を評価。
対立した意見を統合する=弁証法=対立する二者をより上位の概念で統合する。
総合して結論を導く。
わかり易い文章の作成
事実と意見を区別する=事実の文に形容詞や副詞で意見の文にしない。
一文の長さは40~50文字。
主語と述語の対応。
修飾と非修飾語が紛らわしくないように。
7種類の接続詞を活用する。
要約の接続詞=要するに、結局、いずれにせよ、以上のように、このおうに、端的に言うと、つまり、など
逆接の接続詞=しかし、しかしながら、けれども、ところが、にもかかわらず、ものの、など
対比の接続詞=一方、他方、逆に、これに対して、これとは反対に、逆に、比べると、反して、など
話題転換の接続詞=ところで、では、それでは、さて、など
順接の接続詞=だから、したがって、それゆえ、よって、すると、など
原因理由の接続詞=なぜなら、というのは、など
例示の接続詞=たとえば、実際に、現に、など。
「そして、それから」は論理性があいまいな接続詞。省略できる。