【感想・ネタバレ】2020年の大学入試問題のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月16日

2017/2/4 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
2017/2/12〜2/16

世間を賑わし、かつ、不安に陥れている大学入試改革の新しい姿を高校サイドから分析、さらに実践をされている先生の力作。本書にも出てくる、
「モヤ」っとした不安が実に明快になる。しかし、出題されるであろう問題の例「火星人に人...続きを読む間をどう説明しますか?」(ケンブリッジ大学の口頭試問)など、作題はある意味簡単だろうが、受験生以上に採点者の能力が問われそうな感じだ。いずれにせよ、色んな意味で日本も変わらないといかんのだろうな。

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Posted by ブクログ 2016年02月29日

「アクティブラーニング」「高大接続」「SGH」…なんとなく使われている教育関係のキーワードの底流にある変革の本質に触れることができました。中教審の答申が出る前から高校教育の現場に立って自分なりの「モヤ感」に立ち向かってきた筆者だからこその本です。表紙扉の写真に何度、立ち戻ったことか…その度に自分も感...続きを読むじる「モヤ感」。きっとこの本で書かれていることは当事者のこどもや先生、親だけではなく日本という国の中身の入れ替えが激しく行われることを予感させます。よく言われる明治以来の教育改革、ってホントにそうなのだと思いました。もう始まっている、この流れを体感するために間をおかずもう一回すぐ読み返します。

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Posted by ブクログ 2024年03月30日

教師に求められる資質とは何か、体系的な知識を得ようと思って手を伸ばした
正直、自分のレベルじゃ全く対応出来る気がしない、、、

習った知識を組み込みながら小論文形式に落とし込む、くらいならできるだろうけど、それを哲学的な問いに持っていったり社会問題と絡めると難易度が段違いに上がるし、それを指導できる...続きを読むようになるとは思えない

これからこの方向性で教育が進んでいくのなら、ほとんどの先生がついていけないような気がする

言ってる事はめちゃくちゃ共感できるけど、採点の問題だったり指導の問題だったり、具体的にどう現実化していくかが見えなかった

欧米はどうしてるんだろう?


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Posted by ブクログ 2017年03月01日

何が求められる可能性があるか、漠然としていたことだったが、お陰さまでみえてきた気がします。帆のないふねにならないように知識はしっかり習得し、思考力を鍛えようとおもう。しかし、嘉悦有明の生徒さんは、こんなに考えてくれてる先生がいてくれて、心強いね。

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Posted by ブクログ 2016年09月20日

2020年から変わる・かわる、と言われている大学入試が、何を狙い、どうして変わらないといけないのかを明確に説明している一冊です。
これでいいのかな、、、と思う反面、今のままの暗記中心の勉強が役にたつわけがないことは誰もが同意できるところと思います。
子育て中、孫育て中の「旧世代」の勉強をしてきた自分...続きを読むたちには、反省と、変わらなければならないことを痛感させられます。

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Posted by ブクログ 2016年08月09日

クリティカル・シンキングやクリエイティブ・シンキングが重要なことはとてもよくわかるのですが、その前提となる知識がなくては、やはり戦えないと思うのです。
しかしながら、その知識の部分について、あまりにも軽視しているようで、不安になりました。
また、著者の理系的なセンスには、かなり疑問をもちました。...続きを読む

教育の方法については、いろいろと新しい手法が出てきますが、いずれも、デューイが100年前に『学校と社会』の中で言っていたことの枠を出ていないように思います。

デューイすげぇ、と思うと同時に、古典の大切さを改めて感じています。

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Posted by ブクログ 2016年06月26日

着々と迫ってくる入試改革。
こうしてみると、改めて日本の入試の不思議が見えてくる。
グルーバル社会に乗り込む若人たちのために
大人は頑張るしかないのだろうな。

でも、日本の入試がまったくだめだったわけじゃない。

日本の良さを残しつつの意識改革。
みちのりははるか遠いなぁ。

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Posted by ブクログ 2016年06月04日

最近喧しくなりつつある?新しい大学入試。
どんなのかと、好奇心で読んでみた。
知識の理解とその応用、論理力、思考力を問うだけでなく、その上での創造力、主体性や協働性をとうものになるだろう、とのこと。
これは、国際バカロレアやイギリスのGCSEなど、欧米の中等教育修了時の試験に匹敵するレベルの試験を目...続きを読む指すものだとか。

文科省の思惑がそうなのだとして、しかし、2020年までに、そんな試験を作り上げられるのか?
試験を作ることより、さらに採点基準を作るのが大変そうだ。
創造性、協働性などをどうやって評価するのだろう。
これは筆者自身も難しいと述べていたけれど。

勝手な想像だが、問題だけ、例えばIBのような、GCSEのような問題が出題され、結局現在の評価基準で採点されたりして...。
というのは、この本で紹介されている新しいタイプの問題というのが、これまでの大学入試の小論文の問題と、大きく変わっているように見えないものも多いからだ。

こちらのアタマが古くて、質的な違いを認識できないのか?

個人的にはCFERが、実は思考力の指標だったというのに驚いた。
英検○級、TOEIC○点というのと同じ、外国語の運用力の指標だと思っていたから。
でも、考えてみれば、言語力と思考力は不可分で、逆に切り離して評価できないものだよなあ、と気づいた。

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Posted by ブクログ 2016年04月30日

著者は、かえつ有明中学校・高等学校の校長先生。

内容は単に大学入試にとどまらず、
国際化グローバル化により、世界では
どのような人材が求められているのか、
日本の教育で果たして「自分軸」はしっかり
育つのか?と言った教育論、人生論のような
深みのあるものでした。

本質的なことを何も理解しないまま...続きを読む、アクティブ
ラーニングという学びの形を授業に取り入れる時の
問題点も感じられるし、全国にいる何万人もの教員が
このような知識と理論と技術を身に着けるには
まだまだ時間がかかるだろうな、などと
考えてしまいました。

そして親も目先の点数にこだわらずに
子供の中に育つ「もやもや」したものを
時間をかけて育てる視点を持ちたいところです。
現状では子どもたち自身が早く答えを知りたがり、
わからない事への耐性がなさすぎる…

キーワードは
「わからない事への耐性」
「好奇心に満ち満ちる事」
「知識ー理解」
「比較・対照(compare/contrast)
「因果関係」(cause/effect)
「応用ー論理的思考」
何度も何度も展開される
「Theory of Knowledge」についての著者の考察に
人間の本質を見た気がしました。

全ての教員・指導者、小学中学高校生、その保護者、
そして仕事を持つ大人にもお勧めできる
何かしらはっと気づくことがある本だと思います。


一読を(^^)

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Posted by ブクログ 2016年03月31日

2020年に大学入試が大きく変わるわけですが、それに対する著者の学校の取り組みについて主に書かれた本です。
中高一貫校での実践であるため、3年の課程ではなかなか難しいのではないかと感じました。
著者の主張としては、
生徒に、
「自分軸」・・・物事に対する自分なりの理解や考え
「モヤ感」・・・先生の話...続きを読むを聞いて完全に理解できず、もやっとする感覚
を持たせることが大切であると述べています。

現在の大学入試の外国からの帰国者向けのテストの内容が、多く取り上げられているのも印象的でしたが、その内容が、日本の高校生には手が出ないような内容であることに驚くといいますか、愕然としました。
ただ、感じたのは、改革を進めている方々には、今学ぶようになっている知識を手放して、それを手に入れることになるだろうということ(上位層はそれで良いでしょうが、下位層はレジでお釣りの計算ができない学力のまま高校を卒業するなど)を、しっかりと理解したうえで、改革に取り組んでいただきたいですね。

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Posted by ブクログ 2019年02月05日

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・自分軸をコンペアコントラストを活用して定めていく。
・ルーブリックという新たな評価指標がある。
・思考力、判断力、表現力が求められる。

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Posted by ブクログ 2017年11月20日

今後必要となるのは、知識、技能だけでなく、批判的氏思考力、想像的思考力、協働性、多様性、主体性などなど。

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Posted by ブクログ 2017年05月02日

2020年の入試実施の詳細はともかく、改革を待たずとも、高校自身が、生徒と教師の対話型授業に常に挑戦していることを感じました。

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Posted by ブクログ 2016年03月31日

まあ僕たちはみんな自分がそれなりによくできた人間だと思っているし、だから今の僕たちを作り上げた(であろう)教育ではない教育が提唱されると、自分が否定されたように感じちゃって、反射的に反発してしまうって性向があるんじゃないかな。
本書を読みはじめて最初に覚えたのは上記のような反発。でも読み進めるうちに...続きを読む、うん、思想自体は悪くないはずだよな、と思い直した次第。

「ゆとり教育」のときもそうだけど、思想自体はぜんぜん悪くないんだよね。でも「じゃあ具体的にどういった手段を用いるか」で、すげー議論になっちゃう。
はたして今度の「改革」なるものがどうなるのか。いちおう結構な利害関係者として注目するところ。

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Posted by ブクログ 2016年03月22日

 2020年からはセンター試験がなくなり、新しい制度での大学入試が始まるという流れを受けて、文科省はどういったことを目指しているのか、具体的にはどんな感じの問題が出るのだろうか、それに向けて高校側でどうアプローチしていけば良いか、といったことがまとめられている。著者はかえつ有明中高の校長先生で、本書...続きを読むの中でもかえつ有明の取り組み例の紹介が大部分を占める。
 内容はともかく、まず読みにくい本だった。クリティカル・シンキング、ブルーム型タクソノミー、「サイエンス科」と「プロジェクト科」、「自分軸」の話、東大の帰国生枠の問題例の紹介、といった同じような内容がどの章でも述べられており、ある章の内容が全体の中でどう位置づけられるのかが不明瞭であった。同じようなことをずっと繰り返している感じで、それらに関連付けて、急にリベラルアーツとか、ランゲージアーツ、モヤ感、知のコード、といった概念がポンと飛び出してくるが、一時的には消化できるものの、もう少し深めて欲しいと思ったところで、また同じような話に戻って、新しい概念が飛び出す。断片的にはよく分かる内容だし、示唆に富むことが書かれているのに、全体として読みにくいのは何故なんだろう。独特の教育用語(?)のオンパレードのせいで、一つ一つが深まらない・整理されないせいなのか。例えば、瑣末で表層的なことだと言われそうだが、「学びの体験や人物を重視する『主体性・多様性・協働性』の資質・能力を評価する『大学入学希望者学力評価テスト』」(p.75)とあるが、p.38の表によれば、「主体性~」を評価するのは各大学の二次試験で、「大学入学希望者学力評価テスト」は「思考力・判断力・表現力」を評価するテストじゃないのか、とか思ってしまう。こっちは色々頭の中で整理しながら読んでいるので、ゴチャゴチャしてしまうことが多い。
 色んな問題例が載っており、なんとなく雰囲気は分かるが、教師側がそれをパクッてファシリテートしているだけじゃダメだと思う。さらに、文科省がいかに英国のシステムをモデルにしようとしているのか、というところが分かったが、真似をしている段階というのは、まだ「追いつけ追い越せ」的な感じで、情けないという感じすらする。教育する側こそ、アクティブ・ラーニングを実践する(アクティブ・ラーニングについてアクティブ・ラーニングする、メタアクティブ・ラーニング?)ということが必要なんじゃないかと思った。
 とは言え、もう世界標準として体系化されていると捉えていいのか、「ロジカルシンキング」と「クリティカルシンキング」を駆使する方法について、納得してしまう。p.57で「収集→展開→選別→まとめ→確認」という手順が紹介されており、実際にキングス・クロス駅の問題の解答例が示されているが、なるほど、こうやって解いていくんだ~、とか思ってしまった。
 あと「モヤ感」について、「『この授業で○○のことがわかるようになりました」とか、『○○先生の授業がわかりやすかった』という感想は、言われた先生にとってはうれしいことかもしれませんが、何かそこで思考が停止してしまっているような印象を受けます。」(p.103)という部分が、一番印象的だった。「それよりも、授業が終わった後に『モヤ感』が残っていて、そのトピックについてもう少し調べてみよう、友達と話し合ってみようという気持ちになることの方が大切なのではないでしょうか。」(同)という部分、そういう「モヤ感」を残すことが必要なフェーズを、自分の授業の中で用意しておかないといけないなと感じた。
 現中1から大きく変わる大学入試について、まずはこの本で、何か今までのセンターとは違うらしい、という情報を仕入れるためだけなら読んでもいい本。(16/03/22)

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Posted by ブクログ 2016年03月09日

<目次>
はじめに
第1章  2020年の大学入試問題はこうなる
第2章  東大、京大、慶大、早大、医学部の入試どうなる?
第3章  モヤ感とクラウド感
第4章  本当のアクティブ・ラーニング
第5章  英語力とランゲージアーツ
第6章  教養知識から創造的教育へ
第7章  思考力とは何か
終章  ...続きを読む ギフテッドの時代
付録   文部科学省が考える「大学入試希望者学力評価テスト」の問題例

<内容>
かえつ有明高校の校長による2020年大学入試に関する紹介と高校で教えるべきものや教え方を提示したもの。近年流行りのアクティブ・ラーニングなどを駆使して指導すべきだと言い、自分のかえつ有明では、「サイエンス科」「プロジェクト科」でやっているらしい。それはイギリスやアメリカの大学入試問題(とくにイギリスが文科省のお気に入りのようだ)に近く、東大や京大の帰国子女枠の大が討入試問題で、すでに国内でもおこらわれているらしい。
思ったのは、自分の母校の生徒にはまるで歯が立たない問題ではないか?ということ。著者の学校や麻布などの授業を本校でもやっていけば、やがてこういう問題に対処できるのか?想像できない…古いタイプである私のような教員が、足を引っ張るのかな?

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