【感想・ネタバレ】勇気凜々のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

自転車メーカの「ホダカ」の創業者である武田光司さんの物語。
これって、小説?ノンフィクション?
イトーヨーカドー含め実名企業がバンバン出てくる小説と思いきや、小説というには、オチがないので、武田さんの半生を語るノンフィクションだと思います。

武田さんってすごい人です。
何も知らずに自転車販売事業に入って、失敗、成功、を繰り返しながら、企業を成長させていく、人間味あふれる機関車のような人を想像します。

本書の中で、一番感じられるところは、人との縁。
ヨーカドーとの取引から始まり、さまざまな人との出会い、人との縁の中で経営者として、企業として成長していきます。もちろん、だまされた縁もあります。しかしながらそれを乗り越えられるのもまた人の縁なのだと思います。さらに仕事での縁のみならず、家庭でも二人目の奥さんとの縁が重要なポイントだと思います。この出来た奥さんがホダカの成長を支えたといっても過言ではないでしょう。

さて、本書は、小説と考えると、ちょっと残念。
最後に盛り上がりが待っているかと思いきや...なにか尻切れトンボみたいな感じ。途中、「商いの心くばり」のエッセーからの抜粋や「逃げない経営者たち」からの抜粋があり、やはり、小説というより、武田さんの波乱万丈物語かというところです。
なので、ちょっと不思議な感覚で読み終わってしまいました。
ただ、武田さんの人生にかける熱い思いはひしひしと伝わってくる物語です。
まさに勇気リンリンですね。

0
2012年02月18日

「小説」ランキング