あらすじ
「いま」「ここで」、〈それでよい〉と語る勇気。近代的思考の基礎を作ったドイツ観念論の四人の代表的哲学者。彼らの思想の核心には、歴史の「これから」におのれの身一つで踏み出す勇気と決断があった。先達の思想を受け継ぎ、かつ乗り越えて行くダイナミックな思想の歩みを、これまでになく平易かつ明快に解説する。(講談社選書メチエ)
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Posted by ブクログ
・一回通読。当時の彼らからすると哲学及び歴史の到達点、我々からすると収束発散の折り返し地点。そのようなかなめとなるドイツ観念論の理解を促してくれる良書
・ドイツ観念論は、終末論的陶酔感を背景とし、ヒトとその理性を普遍的なものとして扱い、ヒトと理性の成り立ちを歴史と照らし合わせながら論考し、ヒトの展望を語る。主観と客観の区別、主体の在り方については彼らの中でも議論が割れている
・ヘーゲルの自覚や確信、それに基づく良心を語り合い相互承認する共同体という道徳感は、これまで読んだ倫理学や政治哲学の書籍に彼の言説という形で明確に登場してこなかったので、目から鱗かつ腹落ちした。実存主義、討議倫理学、コミュニタリアニズムに継承されていると感じる。偽善を巡る道徳、欺瞞に陥らず罪を告白し赦し合う道徳感も、現代に必要な感覚
Posted by ブクログ
最初に言っておくが決して平易な・わかりやすい書ではない。哲学にあまり馴染みがない者にとっては、中身を読み砕くのに少々時間と知識を要するかと思う。しかし、それだけ苦労しても読み解く価値がある。
この書を通して得られる知識は、主に「ドイツ観念論」が出現した意味と、時代背景についてである。ドイツ観念論と呼ばれるものたち―カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルの論―の中身についての解釈も得られるが、それ以上に大きいのはこれらを突き通す流れを得られることだと私は思う。他の哲学書では割と味気なく出現するように感じられるドイツ観念論に対し、ある種の熱狂や迸りを感じられるようになった。
Posted by ブクログ
「終末論的陶酔」とやらでドイツ観念論を考える
フランス革命をひとつの契機とするような、自由の時代の到来=歴史の完成、を迎えた自分たちだからこそ、これまでをすべて客観的にながめ、まったく新しく未来を考えはじめることができる
そういう地点に爆発した思想
というのは面白かったけど、ヘーゲルのあたりでちょっとしんどくなる
めちゃ観念的やん、と思った
たまたま並行してフーコーやレヴィ・ストロースを読んでたせいもあるかもしれないけども、ちょっと厳しい
てか、これだけの体系を学ぶのに、ドイツ観念論はじめまして、で、これというのがきつかったのか?
Posted by ブクログ
時代性をもったドイツ観念論(カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲル)を取り上げることで、今を生きる覚悟ともいうべき思索を促してくれた。
哲学の営みはすごい。改めて、そう思った。