あらすじ
自衛隊と憲法の関係について関心が高まり、憲法改正に関する議論も活発になった。
しかしその内容は、理性的・合理的な議論とは程遠いものが多い。自衛隊違憲説に
長い歴史があるのと同様、自衛隊を現行憲法の枠内で説明しようとする政府解釈にも
精密な議論の積み重ねがある。改憲の是非を論じるためには、憲法の条文やこれまでの
議論を正しく理解することが必要だ。憲法と自衛隊の関係について適切に整理しつつ、
改憲をめぐる議論についてもポイントを解説。9条をはじめとする、
憲法改正の論点がスッキリと理解できる、全国民必携のハンドブック。
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Posted by ブクログ
現行憲法の「解釈」では、自衛隊は違憲とは
されておらず、国民も何となくそれを受け入れています。
では、その根拠になっているのは憲法のどの条文なのか。
そして軍隊ではない自衛隊はどのような組織であるのかを
分かりやすく解説しています。
現憲法9条のみで改憲論を語るのは、あまり意味がないと
いうことを学べる一冊です。
例えば最近新聞を賑わせている「改憲の為の国民投票」。
実はその内容ごとに区分して実施されなければならないのです。
自民党の改憲草案は何と53の項目にわたっていて、これを
それぞれ国民投票にかけることは不可能です。
故に2012年の自民党草案は本気の提案とは言い難いです。
だから最近は安倍総理は「改憲は9条に自衛隊を
明記のみ」と言っているのかもしれないです。