【感想・ネタバレ】肉声 宮崎勤 30年目の取調室のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「ねずみ人間」「被害者の骨を食べた」などの異常な発言が世間に衝撃を与え、また精神鑑定の結果が鑑定医によって異なるなど精神鑑定のあり方が問われることになった宮崎勤の事件だが、本書により取り調べの段階では常人とはズレた感性はあるものの、精神異常とまでは言えない普通?の青年像が浮かび上がった。ただ、本人による著作や数々の傍聴記から全くの詐病とも思えないと感じた。本書の最後に作田勉氏が述べているように「拘禁反応」と見るのが正解なのかも知れない。公判の途中までは多少話が通じていたにもかかわらず、中盤以降は全く意思の疎通が出来なくなった麻原彰晃にも通じる。
長い拘置所での生活はまともな人間であっても精神に異常をきたすのではないだろうか。事件の全容解明のためにも、拘禁反応による精神異常の問題をもう少し重視すべきではないかと思った。

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2019年04月04日

Posted by ブクログ

人殺しが「精神障害」で起こることがよくわかった。殺すことに何の躊躇いもない。矯正が効かない受刑者がいることもよくわかった。殺すことにも、殺されたことにも理由なんてないのだ。ただ、そうなっただけである。これを何か理由があるはずだと殺害までの逡巡を見つけ出そうとしても、出てこないはずである。

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2024年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宮﨑勤ってほんと有名だと思う。今田勇子とか。でも若い世代は知らないのかも。酒鬼薔薇聖斗も知らないんだもんな。これも平成の事件なんだなー。フジテレビのドキュメントの書籍化。実際声を聴いてみたかった。犯罪ドキュメント好きの私がなぜ見逃したのか。残念。多重人格とかもこの事件から有名になったんじゃなかったっけ。ほんとに普通の人だったのか。手を上に向けられない障害がある、宮﨑勤がそれを持っていた、というのは初めて知った。

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2019年05月27日

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