【感想・ネタバレ】役職定年のレビュー

河村佳朗 / 竹内三保子

定年制度の延長とともにスタートしたのが、役職定年制度です。比較的新しい制度であることに加えて、その内容は企業によってかなり異なります。そのため、よくわからないまま気が付いたらその日が近づいていた、という人も少なくありません。何も準備をしないまま役職定年を迎えたら……ただただ途方にくれるしかありません。本書は、そうならないための準備として、そもそも役職定年制度とはどんな仕組みなのか、これからの自分の人生にとってのチャンスにするにはどうすればいいか、わかりやすく解説します。

[ブクログ · ★★★★☆]

まさか、こんな本を読むようになると思っていなかったが、あと2か月で役職定年。本書は、役職定年になる2－5年前の人をターゲットにしているので、遅きを失しているかと。役職定年を給料が下がりタイトルがなくなるというネガティブに受け取るのではなく、定年後の生活のために、リカレント教育などでスキルを磨く時間ができるのでポジティブに考えよと。

[ブクログ · ★★★☆☆]

役職定年の背景と制度概要。それに備えた準備などを概説した1冊。同類の書も多いと思うが、本書は入門書的なレベルかと。人生100年時代において、役職定年を人生の次のステップに向けたきっかけととらえ、リカレント教育などを活用して自己啓発しつつ、前向きに生きていければというトーンで書かれているのには好感です。

[ブクログ · ★★★☆☆]

役職定年という制度の実態、導入の背景、対象者がこの制度とどう向き合い、副業やリカレント教育を含め人生１００年時代の働き方を考えるという内容。最後の方は、キャリアの棚卸しなどタイトルとは離れるが、定年制の廃止を含めた働き方の提言となっている。
それにしても、労働力人口の減少によって高齢者といえども貴重な戦力になり得ると言いながら、中小企業や地方での勤務を勧奨し、それまで勤めていた会社での再雇用などに否定的なのはなぜだろう。その会社、おそらく大企業は、必要な採用ができて必要な労働力があるという前提なのだろうか。