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匿名
どこか切なさも
最終巻であるだけに、本当だったら主人公が半ば独り立ちできるという御目出度い場面であるはずなのですが、読んでいると不思議と切なくなってしまうところがありますね。ハルは果たして今までの環境に戻るべきなのか、結論をすぐに出せそうもないというのもじわじわと心にきます。ショートストーリーも素敵ですし、作品全体がまとめられており、とても良かったです。
収まるところに
永遠のヒモを誓いといったところは驚き、しかしヒロイン3人が子供に不釣り合いなものを背負ったがための不安定さを主人公が、フォローするというのは納得。あと、最後に、漫画家夢はここまでと叫ぶ時に涙がにじんでいるのは、こよなく漫画の製作を愛していることの裏返しであり、その信念があったからこそこの子達の心を射止めたと言える。いい終わり方だと思う。