感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年08月28日
シリーズものの3作目
遺族側の意見が合わなかったり坂東会館(葬儀場)に改革を起こそうとする新メンバーが入ったり、美空にクレームが来たりで波乱のある展開でした。
【心に残った言葉】
葬儀は単なる〝別れの儀式〟ではなく〝区切りの儀式〟…悲しみに沈むご遺族が、葬儀を終えることで新しい一歩を踏み出す。そうで...続きを読むきるようにお手伝いすることが自分たちの仕事。
命を終えようとする方がどういう思いでいるかなど、私たちは知ることができません。想像するだけです。ただ、その方を思うあまり、苦しみや不満を抱いていたのではないかと思い悩んでしまいます。『もっとこうすればよかった』と思うのは、きっとそのためでしょう。
・・・明日が当たり前にあると日々過ごしてる自分を改め、もし自分が〝故人側〟もしくは〝遺族側〟になっても後悔しないようにしなければと見つめ直すことが出来ました。
葬儀屋さんの仕事は限られた時間で執り行い、やり直しも許されない緊張の連続のような気がしました。仕事風景なんて見ようと思って見れる方たちではないので、この本を通して知ることができました。まだまだ続くようですね…更なる展開が楽しみです。
Posted by ブクログ 2023年06月15日
私、このシリーズ好きだわ。
1日1冊のペースで読みました。
葬儀社のお話で、あまり縁がないから面白いってのもあるけど、それぞれの家族の事情とか丁寧に書かれてて考えさせられる感じも。そして、上司の漆原さん好きかも。黒スーツ、長身、ツン(ツンデレではない)とか好み。付き合うのは嫌だけど、面倒だから。
...続きを読む
今回は、82歳で家族に見守られつつ亡くなった方と、対照的に孤独死をした82歳の方のご葬儀が。続編出るかな?まだ続けられると思うので期待して待ってる。
Posted by ブクログ 2023年04月02日
お別れを経験しているからこそ、この本を読んで身に染みたように思う。きちんと見送ってお別れしたいと思う家族に寄り添ってくれる坂東会館での葬儀は、こうあってほしいと思うものばかりだった。最後にみんながわかりあえて、うれしいこともあったりしてこれからの物語も是非読みたいと思った。
Posted by ブクログ 2023年03月03日
「ほどなくお別れです」シリーズ第三弾。
第三弾では、利益を重視しようとする小暮さんに坂東会館の皆がかき回されている感の強い感じであったが、大事な妻を亡くしていた過去があり、それ故に願う葬儀の形があることがわかり、ホロリとした。皆との関係もいい方向にいき、良かった。美空の心は漆原に傾いているのだろう...続きを読むが、恋人になるのは想像できない…。第四弾が出ることを期待しています。
美空が丸二年働いて、アシスタント的な仕事ばかりでいいのかと少し疑問だった。通常、もっと司会やら打ち合わせなどメインでやっていくものではないか、余裕のある働かせ方だなと不思議に思った。
Posted by ブクログ 2024年03月09日
シリーズ3作目。
新キャラ登場。おおうといった感じでしたが、最後は人柄や背景も知れたので良かった。それにやはり売り上げというかお金は切っても切り離せないですからね。生き抜くためには。だから嫌いにもなれなかったんですけど。
美空はもう感じる程度なのでファンタジー要素は1作目と比べてもほとんどないです...続きを読むね。成長していく美空の今後も見たいです。
Posted by ブクログ 2023年11月19日
グリーフケアをテーマにしたヒューマンドラマ。
幼い頃から霊感のあった清水美空が、葬儀場「坂東会館」で葬儀に関わることによって、日々成長を遂げていくさまを描く連作短編集。
シリーズ3作目。本編4話とプロローグおよびエピローグからなる。
◇
美空は間もなく坂東会館での2度目の冬...続きを読むを迎える。葬儀場にとり冬はいちばんの繁忙期だ。
晩秋のある日、美空は親友の夏海から婚約したことを打ち明けられる。そして、夏海から漆原との仲について水を向けられた美空は、慌てて否定したものの、幸せそうな夏海の姿になぜか複雑な心境になるのだった。(「プロローグ」)
* * * * *
本作の柱となるのが、初登場の憎まれ役である木暮千波との対立と融和、そして美空のワンランクアップの成長という2本でした。
柱の1つめの木暮という男。ひどく冷徹でイヤミな男として登場します。
顔に笑みを貼りつけて持論を展開するけれど目は少しも笑っていない。おまけに社長の甥ということで、まさに怖いものなしの状態です。
指導役の椎名は気のイイ性格で木暮より年下ということもあり、まったく抑えが利かないときています。そんな木暮に坂東会館の面々はかなりのストレスを感じていました。
そして木暮の鋭い舌鋒は、ついにワケあり葬儀を担当する漆原にまで向けられるようになり……。
ということで、お約束のようなレギュラー憎まれ役が登場しました。
社長の甥で大手の葬儀会社で働いてい木暮を子どものいない社長が自社に呼び入れたことから、木暮が近々管理職に昇進し、やがて社長へというレールが見えるようです。
利益を上げることこそ第1と考える木暮は、遺族に寄り添いすぎる坂東会館の体制に物足りなさを感じています。
だから当然、口を開けば批判ばかりになるし、特にその象徴たる漆原に対しては辛辣です。
漆原は苦笑するだけで受け流しますが、尊敬する師匠や会館の体制をけなされて美空は黙っていませんでした。
ただ、美空が何度も噛みつくように抗議しても、ことごとく木暮にやり込められては臍を噛むという繰り返しです。
これまでの「坂東会館の葬儀によって遺族は癒やされ美空は成長する」というほのぼの路線から変更したのかなと思って読んでいましたが、やはり長月さんの作り。木暮も悪人ではなかったことが最後になってわかりました。(ε-(´∀`*)ホッ)
2つめは美空の成長。
司会を任された葬儀で、美空はお涙頂戴の過剰なアナウンスをしてしまい、後日クレームを入れられるという失敗をしでかします。
漆原の助言もあり、何のため、誰のための司会なのかを心から理解できたという点で、美空にとっては有意義な失敗だと言えるでしょう。
さらに漆原に対する美空の気持ちに少し進展が見られたのも成長と考えていいと思います。
漆原を疎ましく思う木暮は、年度末で漆原との契約を解除する気満々であり、美空もそれに感づいていました。いざというときには自分も退職し、漆原に付いていく気になる美空。
恋愛感情であることにまだ気づいていないものの、自分の漆原を慕う気持ちの強さを美空が自覚したことは大きい。木暮の登場はこのためのものだったと考えれば、エピローグで描かれる和解と融和がよくわかります。
最後に作品について、感じたこと。
1作目では結構見られたオカルト的な要素が、本作ではずいぶん控えめになっていました。
第1話で孤独死した老人の思念を美空が聴き取ったことと、最終話で山から転落死した男性の存念を里見が読み取ったことしかオカルト要素は出てこず、個人的には少しさびしかった。
葬儀ディレクターとしてはまだまだ未熟ながらも、天性の霊感を活かして漆原を輔ける美空という設定の話を読みたいと思っていたからです。
もちろん、美空の力の及ばぬところでは里見の活躍も欠かせないと思います。(個人的には里見というキャラがもっとも気に入っているので。)
長月さんの思いはオカルトやファンタジーにあるのではなく、あくまでも大切な人を亡くした遺族や恋人の物語にあるのだということを、ひしひしと感じた3作目でした。
Posted by ブクログ 2023年07月28日
新たなメンバーも加わり、またいろんなお別れの場面があり、興味深かった。
たとえ家族でも意見が違って、別れのカタチも希望はそれぞれ…。
生きてる人の区切りと言うけれど、こんなに寄り添ってくれる斎場に出会えたらきっと幸せ。
Posted by ブクログ 2023年06月03日
シリーズ三作目です。
初めと比べると、お仕事小説感が強まっているような気がします。
小暮は、前半は嫌~な感じで登場したけれど、坂東会館が今後淘汰されないために、確かに必要なこともあるなぁと感じました。
小暮が加わったことで、今までの雰囲気と少し変わった今作。
このシリーズはこれからも、美空の成長...続きを読むとともに少しずつ変化しながら楽しませてくれそうです。
Posted by ブクログ 2023年02月18日
しみじみと良かった。
スカイツリーを望む葬儀場「坂東会館」を舞台にしたシリーズ第三弾。
入社して二年の美空は葬儀の司会で失敗、クレームを受ける事もあるが、都度反省し、遺族に真摯に向き合おうとする姿勢は崩さない。
今回は社長の甥で、大手葬儀場での勤務経験がある木暮が入社して来た事で、あわや一触即...続きを読む発か!?という展開。
葬儀=ビジネスと捉える木暮の考えを読みながら葬儀の在り方についても考えさせられた。
4つの物語で描かれる別れはどれも悲しく切ない。
けれど故人や遺族へ心を寄せる坂東会館の人達の思い遣りと温かさが身に染みる。
Posted by ブクログ 2022年06月22日
ほどなく、お別れです好評シリーズの第3弾いつも変わらない素晴らしい作品。お葬式がこんなにも思い入れがあるとは、信じられませんでした。心があたたかくなります。ラストのエピソードの思いもよらない展開に心打たれました。美空と漆原の関係がこれからどうなるのか気になります。シリーズの続きがあるような予感ぜひ続...続きを読む編をお願いします。この作品は絶対読むべき感涙間違いなしです。
Posted by ブクログ 2024年02月16日
シリーズ3作目。
今作は葬儀のあり方にスポットライトがあたっていた印象。故人と遺族のエピソードがメインだった今までの作品の方が好みだったかな。
新メンバーの小暮は主張が強くて、坂東会館の良さがなくなっちゃうのでは?と心配してしまった。
彼も訳ありだったようで、ラストでは納得。
Posted by ブクログ 2023年11月06日
葬儀屋さんの存在とは…が描かれているように感じた一冊でした。
残された人達の気持ちや、葬儀屋の対応から、死生観について考えることのできる、心打たれる1・2冊目だっただけに、3冊目は、とても物足りなさを感じてしまいました。
Posted by ブクログ 2023年06月16日
シリーズ第3作。
美空も作者もグーンとバージョンアップした感あり。
ご遺族、故人の様々な物語の中に、新しいスタッフも登場し坂東会館の中の人や経営など、シリーズ物として新たな展開も出てきて興味深い。
Posted by ブクログ 2023年03月01日
シリーズ第三弾。
東京の下町・スカイツリー近くの葬儀場〈坂東会館〉を舞台にした連作四話(&プロローグとエピローグ)が収録されています。
今回は、〈坂東会館〉に社長の甥で大手葬儀場での勤務経験がある小暮さんが中途入社してきます。
利益重視で、現状の〈坂東会館〉を変えていこうとする小暮さんに、良く言...続きを読むえば“和気あいあい”、悪く言えば“ぬるま湯にどっぷり”の〈坂東会館〉スタッフ達はザワつきまくりです。
個人的には、企業なのだから小暮さんのいう事も一理あると思います。ただ言い方が挑発的なので、皆にウザがられてしまったようで。
一方、主人公の美空はクレームを受けてしまったり、小暮さんの登場で、元々フリーの葬祭ディレクターの漆原さんが〈坂東会館〉から去ってしまうのでは?という心配でモヤモヤしたりと何気に試練の時でしたが、同時にそれによって成長もしたように思います。
エピローグでは、ハッピーサプライズもあり、小暮さんの悲しい過去も判明して歩み寄りもできたようで何よりです(今後は彼の淹れたフレーバーティーを飲んであげていただきたいですね)。
各葬儀のエピソードも、哀しいけれど心が温まるものでした。
今後も美空の成長と恋(ですよね?)を見守りたいので、まだまだ続いてほしいですね。
Posted by ブクログ 2022年12月22日
お別れシリーズ ③
プロローグ
友人の夏海がキラキラしてる。彼氏できたんだって。
思い出の箱
団地で孤独死。だけど、決して不幸せではない。
未来の約束
火事で祖母と孫が亡くなる。辛い葬儀。
故郷の風
定年後の夫が登山事故で亡くなる。住み慣れた東京で葬儀を!!
絶対の絆
母が亡くなり若い息...続きを読む子が喪主。離婚した父は呼びたくない!!
エピローグ
板東会館葬祭部の花見!!
葬儀の流れは今までと同じで、漆原さんと美空ちゃんが
ペアで動いて、その家族に合った葬儀をしてく話。
でも、今回大きく変わったのは、新しく会社に入った
小暮さん(ロッテ…ホテルマンみたいで近所のホテル名)。
大手葬儀会社から社長の甥ということで来たが、
まぁー、利益のことを言ってくる!!
葬儀に金額をかけるようなプランを提案するよう、
社員に押してくる!!
喪主たち家族には、未来があるからそんなことを
無理して出来ないと美空ちゃんは言うが、
まぁー、グイグイする小暮さん。
そんな小暮さんも辛い過去があった。
ちょっとだけ漆原さんの過去も出てきた。
でも、私の好きな僧侶の里見さんの出番が少なかったー。
それがちょこっと残念だったなぁー。
Posted by ブクログ 2022年11月05日
理想と現実の狭間、収益を上げて、競争に勝たなければ、会社が成り立たない、といった話が、とうとう入ってきた。それでも、実はいい人、、という、安心のお話だった。まだまだ、恋バナに発展はない。
Posted by ブクログ 2022年09月18日
社長の甥っ子の小暮が入って来た事で 坂東会館のやり方が変わるという話がメインだったので、ちょっと盛り上がらない気もした。でも、こんな葬儀会社で送ってもらえたら嬉しいなぁ、現実は淡々と行われるんだろうなぁと思う。漆原とのこれからも気になるので続編を期待。
Posted by ブクログ 2022年08月19日
好きなシリーズだが、うーん…新キャラが出てきて今の職場を変えようとするゴタゴタが大半を占めててちょっとなあ…確かに会社である以上、利益は大事なんだろうけど、小説の中ぐらい漆原や美空みたいな遺族に寄り添ってくれる葬儀の話が読みたかったよ。前作は泣けたのに、今作はなんだか白けちゃった。それでも続きが出れ...続きを読むば読むんだけど。