あらすじ
倒産寸前の赤字レストランが、余計なことをやめるたびに業績がぐんぐんUP! 食べログ「全国チョコレート店ランキング」第1位、1本3000円、究極のガトーショコラだけを販売して超人気、ケンズカフェ東京オーナーシェフ、驚きの成功メソッド! いったい何をやめるのか? やめ方、やめどき、やめる代わりに「強化すべきこと」、実践してうまくいったノウハウを、本書ですべて明かします! あなたも、まず何か1つ、捨ててみませんか? 【目次】序章 忙しすぎて、儲けることをおろそかにしていませんか?/第1章 余計なことをやめるたびに、会社が大きくなった/第2章 余計なことをやめたら、こんなにいいことがあった/第3章 「余計なことをやめる」代わりに、ますます強化すべきこと/第4章 「余計なことのやめ方」にはコツとタイミングがある/第5章 ブランドは、余計なものを捨てた先にある/終章 人の役に立とう
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Posted by ブクログ
カットしたガトーショコラを『切り身』と呼ぶことを知った。
『ジャンプする前にはしゃがむ必要がある』『ビジネスにおいて「凡庸は悪」』『「ありがとう」の反対は「当たり前」』以上心に残る名言。
確かに初めて新宿御苑前駅で下車したときに見た広告のインパクトはすごかったなーという記憶がまだ自分にあるので、著者の戦略は成功している。無駄をそぎ落とし本質を見極める姿勢と、且つ、数多あるミニマル思考本においてシミズが1番気になること、つまり各章読んでいるうちに主張している内容に矛盾が生じる部分(もちろん各本において決められたページ数および著者の文章力・シミズの読解力の限界もあって本来は矛盾していない描写かもしれない)の回答をちゃんと書かれていることで、「さすがお客さま目線や!」と感心しました↓
『本書の冒頭でケンズカフェ東京のこの20年間の快進撃を披露しておきながら、「足るを知る」とか「ほどほどでいい」とか、言ってることとやってることが違うではないかと指摘を受けそうですが、私のベースにあるのは、いつもこの思いです。(中略)本質を見極めて、きちんと捨てるべきものを捨てながら進めば、どんな会社や店であろうと事業を伸ばせる、それが私の言いたいことなのです』
つまりこうです。『大切なのは「真実に向かおうとする意志」だと思っている。向かおうとする意志さえあればたとえ今回は売り上げが落ちたとしても、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな……違うかい?』(第5部より)というかユリシーズですけどあえて。