【感想・ネタバレ】レイチェルが死んでからのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

邦題がセンスある。
これ、何で評価低いんだろうな。私は結構面白かった。

私はミステリに明るくないので、厳密に言えば違うのかも知れないけど…俗に言う"信頼できない語り手"ってこういうことかな。

何でそう思ったかと言うと、主人公のノーラの感情の起伏が激しいことや、強迫観念が強すぎて、何が本当かわからないんだよ。

ジャンルとしてはミステリだと思うんだけど、謎解きがメインじゃない。
客観的状況とか事実とか殆ど書かれてないし、メインはノーラが見聞きしたことや、心象や思考だと思う。

読んでいるうちに物語に引っ張られて、ざわざわした気持ちになってくるし、段々とノーラが薄ら怖く感じてくる。それがまた面白い。

他の登場人物も結構アレな感じだから、被害者に同情とかは出来ない系の話なんだけど…唯一可哀想だと思うのは、ドーベルマンだけだった。

因みに、事件は物語の最後であっさりと解決する。
犯人が分かって終わり、みたいな。

でも、これはこの終わり方が一番いいんだろうな。

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2020年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「信頼できない語り手」もののミステリ、というよりは犯罪被害者の精神状態を克明に描くことに重点が置かれている。主人公であるノーラの語りは要領を得ないし、突発的な奇行に走ったり過剰に神経を尖らせたり、普通のミステリ読者なら「オイオイこいつ絶対アクロイドパターンでしょ知ってる」となってしまうところである。しかし実際、レイチェルを殺したのは別の人間であり、ノーラは彼女なりに最善を尽くそうとしていたのだ。愛憎混ざった感情を抱いていた姉を唐突に奪われ、自分が過去にすべきだったことも、これからするべきことも見失ってしまったノーラ。そんな彼女の喪失感を描く小説として、「レイチェルが死んでから」という邦題はかなりセンスがあると思う。

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2019年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

姉のレイチェルを殺害したのは誰か。妹のノーラが探すのだけれど、そのノーラの語りが不安定なもの。心の乱れ、不安、怯えと様々なものが見え隠れしてどこに本当のことがあるのかわからない。「信用できない語り手」というやつ。ノーラの心理をレイチェルとの日々の回想を行き来しつつ追うことで面白みのあるものになっている。

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2018年11月28日

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