あらすじ
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「自主学習」とは、子ども自らが学習する内容を選んで取り組む家庭学習のことです。ここでいう「家庭学習」は、文字通り、子どもが学校から帰宅して行う学習のことを指します。多くの学校で出されている「宿題」は、教師が子どもたちに課す家庭学習です。この「自主学習」を解説したのが本書です。特に、「自主学習ノート」の作り方を中心に解説しています。「宿題」とは違う、「自主学習」ならではの特長として、以下の点があります。(1)一人一人が自分に合った家庭学習内容を選べるため、学習に対して主体的になれる。(2)1日の学習、1週間の学習計画について「振り返り」をしながら進めることで、「学び方」を学ぶことができる。(3)1冊のノートに努力が積み重ねられ「見える化」されるため、自己肯定感が高まる。(4)家庭で自分から勉強する習慣を身につけることができる。(5)学ぶことが楽しくなる。これらの特長が「自主学習」をすることよって、どのように子どもたちに根付いていくのかをわかりやすく、紹介しています。また、先生がどのように促せば、子どもたちが自主学習に取り組むようになるかも、細かく解説しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今回の長期的な休校の期間を通して、子どもたちの学びに対する考え方も変わってきたと思う。
諸外国の様子と比べると、日本は圧倒的にICTの普及が遅い。
日本以外の先進国では、自宅にいながらもオンラインでやりとりをしたり、課題に取り組む姿をニュースで見かけることが増えた。
そういったハードの面での整備も必要だが、何よりも「学びたい!」「学ぶことは楽しい!」というソフトの面をこれまでの教育の中で育むことができたのだろうかと問われている。
学校からのICT機器やオンラインでのライセンスの配布がなくても、今は各主要な教育オンラインサービスが無料で様々なコンテンツを提供している。
それらをためして、学ぼうとする子はどれくらい日本にいるんだろうか。
政府が今推し進めているGIGAスクール構想はこれからどうなっていくか分からないかが、間違いなく今後5年以内に一人一台のタブレットPCの普及が広まっていく。
そういった機器を使いこなす情報活用能力ももちろん必要だが、
それよりもまず、本書のように今あるものを活用しながら、学ぶことに対する教師自身の考え方を問い直していく必要がある。
今だからこそ読み直してよかったと思う本だった。
Posted by ブクログ
自主学習。
この本はやり方はもちろんのこと、その背景にある理論を紹介してくれているところがステキです。
「これやってね」ではなく、「こういう価値がある」ということをしっかりと教えてくれる。
学校や学級の環境によって、導入しようって思っても、難しいところはあるだろうけど、1年間を通しての続け方も書かれているので、すごくていねい。
本にも書いてあるけど、自立に向けて、教師がだんだんと子供達に任せていく様子は、自主学習に限らず
すべての学習において有効だなって思う。
自分の取り組みの振り返りにもなるステキな1冊でした。
Posted by ブクログ
素晴らしい一冊です。伊垣先生が自主学習ノートに取り組んでいる理念から、細かな実践のやり方までが載っています。自分も取り組んでいましたが、その甘さが浮き彫りに…「こうすればいいんだ。」「これもやってみたい」と思うことがたくさん!
多くの学級で宿題が嫌なものにならなければいいな、こういうやり方もあるんだと多くの先生に知ってもらいたいなぁ、って思います。
伊垣先生の「教師としての在り方」がよ〜く伝わってきます。自分の軸はどんなことなんだろう。。。