【感想・ネタバレ】Society(ソサエティ) 5.0 人間中心の超スマート社会のレビュー

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Posted by ブクログ


2016年に内閣府で提唱されたSociety5.0。
4.0はいわゆるIoTで、5.0は都市システム(交通、電力、情報)間の連携が主となる。
それらの連携により、現在の社会課題の解決と人間中心の社会の創出を実現する。
例えば、二酸化炭素排出削減のために人間の活動量を抑えるのではなく、
よりピンポイントで排出することで排出効率を上げて、削減するといった形。
また、従来、都市は集約化して効率をあげることで、付加価値を高めてきた。
単位面積あたりの人口減少という問題に対してコンパクトシティ化で対応してたが、
それだと地域の持続性が終わる。(移動して住ませるということだから)
なので、ITによって持続性を維持しながら、都市を拡張する。

それらの手段が、データだったり、集約された情報、知識であるし、
ドローンだったり、介護用ロボットだったりするし、それらの運用をできるIoTだったりする社会をSociety5.0と定義している。

人間中心という考えは結局、多様性を認めるということに集約される。
多様性を持続されるとは内発的な市民の行動ができる状態であり、実際に行動が行われ、継続されることに過ぎない。
そのある種のわがままのためにデータや知識を使っていくこと。
そのデータや知識がどこかのプラットフォームや個人に所有されているのではなく、
共有されている状態が理想とされるし、
産学官はそれができる状態を作り上げることが大事。

今叫ばれているスマートシティが何に対する解決方法であるのかが分かるし、
それが僕の課題感ともマッチしていることが分かる。
スマートシティ化によるデータ集約を行うことは大事だし、
今の仕事でそこを担っていきたい。
だけど、スマートシティに関心・興味のある人は同系統になりがち。
その状態だと、心理的安心はたしかに守られるが、
多様であることによる余白、幸福が足りなくなるのではないかとも思う。
その風穴をあけれるような存在になりたいなとも思う。
そのためのデータや情報であるはずだし。

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2022年03月19日

Posted by ブクログ

2018年刊だけど、2020年のコロナの時代のための社会みたい。
とてもスマートな社会は快適そう。
でも、スマートサイズはちょっと窮屈かな。
スマートを楽しむ知恵比べが必要?

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2021年01月06日

Posted by ブクログ

第6章をとても興味深く読んだ。
私有から共有へ、資本主義のその先にある豊かさは考え深いものがあった。

全般的に経済の基礎があればもっと理解が深まる気がするので、また近い未来に読んでみたい。

表面的に知ったような気になってた事を再確認できた。

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2019年03月12日

Posted by ブクログ

今後スマートシティ等について考えることが増えることから読んでみましたが、Society5.0というコンセプトについてよく分かる内容になってました。
超スマート化と人間中心、人間の幸福を両立して考えることは当然じゃないかと思いつつも、よくよく考えるとすごく難しいことで、今後のAIの活用など技術の進歩を考える際は思い出したい内容だったと思います。

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2022年05月06日

Posted by ブクログ

これは政府が発表した「Society5.0」について「解説した本」ではなく、「深掘りした本」だ。
内容については、実は政府発表の資料の方が分かりやすい。
それらの発表資料について、識者がもっと細かい点については説明をしていく。
それでも一つ一つの項目はページ数も限りがあるから、あっさり感は否めない。
一つ一つの項目ごとの1冊の本を読んだ方が分かるかもしれない。
さらに、それぞれの関連性については、実は政府発表資料の方が「誰にでも理解できるように」と国が丁寧に解説をしてくれている。
むしろ「こんな難しい内容を、よくここまで書いたね」という感じ。
総ページ数は100ページを超えるから、それだけで「誰にでも」というハードルは高いが、読めば読むほどこれを制作した役人(国家公務員)の熱意が感じられる。
それだけ国の未来に危機感を持っていて、いま日本が持っている技術の延長で、どうやって課題を解決していくのか。(していかなければならないのか)について語りかけてくれている。
読むなら先に政府発表資料だろう。
その上で本書を読むとしても、基礎知識がないと辛いかも。
お金の未来の話などは、本音はもっと知りたい。
お金がどうなっていくという未来については、選択肢がいくつかある。
それら関連性や強弱を知りたいのだが、その点は内容は薄かった。
いずれにしても、我々は待った無しで日本の抱える社会課題を解決していかなければならない。
今を生きる私たちの使命だろうと思う。
(2019/12/24)

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2020年03月15日

Posted by ブクログ

2016年に提唱された新しい暮らしの形であるSociety5.0について考え方や概念を書いた一冊。

人が中心となる超スマート社会であるSociety5.0について新聞やテレビなどで話題となっていますが、本書で改めてその概念や内容を深く知ることができました。
サイバー空間をフィジカル空間に融合させていくことで人間性を重視した個々人に適した快適な暮らしを実現する事ができるものであるとも感じました。

MaasやSDGsなどといった今産業界で話題となっている事の到達点がSociety5.0が描き出す社会であり、各国で行われているITと生活を融合したスマートシティの取り組みやIoHなどの取り組みを通じてSociety5.0の生活が実現すれば自分たちの暮らしがより快適になることが理解できました。
ただ実現のためには産学官の連携が必要となってくるだけでなく、生活する市民の理解や知識も不可欠であり、多くの制度や整備も必要になってくるものだと本書を読んで感じました。

超高齢化社会や地方創生というテーマにも一石を投じていたり、資本主義による豊かさも変化する可能性があり、自分たちの今までの生活などの概念や価値観が大きく変革するものになるものであるとも感じました。

漠然としたSociety5.0について様々なことが学ぶことができ、本書での生活が一般化した際には資本主義経済もガラリと変わる予感がしました。そのために産学官が連携しイノベーションを起こしてSociety5.0の実現に向けて進んで欲しいと感じた一冊でした。

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2019年09月21日

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