【感想・ネタバレ】ギブ・ミー・ア・チャンスのレビュー

あらすじ

「人生やりなおしたい!」と思ったことありませんか。
人生の転機を迎えた人々の悲喜こもごもを掬いあげる、笑いと涙の「再チャレンジ」短篇集。

尾行しても、すぐに気づかれてしまう残念な元相撲取りの探偵。
(「探偵には向かない職業」)

超人気連載マンガのアシスタントを務めながら、連載の終了におびえるマンガアシスタントの苦悩。
(「夜明けはスクリーントーンの彼方」)

テレビに出る夢をかなえたい……こどもの頃の夢に突き進む元柔道少女。
(「追いしれの国の女王様」)

CAからグリーン車のキャビンアテンダントに転職した女性の奮闘。
(「アテンションプリーズ・ミー」)

小柄ゆえ不人気ゆるキャラ「たけぴよ」の""中の人""に決まった若手公務員の話。
(「たけピヨサイドストーリー」)

営業のドサ回りをする売れない演歌歌手の本当の夢。
(「冬燕ひとり旅」)

夫の殺害方法を考えながらミステリー新人賞に応募し続ける妻。
(「リリーベル殺人事件」)

相方を失っても、コンビニのバイト中にツッコミ練習を続けるお笑い芸人。
(「ギブ・ミー・ア・チャンス」)

短篇8編に著者書き下ろしの「あと描き」も特別収録!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

*「あたためますか?」「アイスあっためてどうすんの!」。俺はコンビニバイトの傍らネタを作り続ける。漫才でいつか天下を取るんだ!…相方はまだいないが―芸人を夢見るフリーターを描く表題作ほか、何者かになろうと挑み続ける、不器用で諦めの悪い八人の短篇集。愛すべき彼らが動き出す、著者書き下ろし「あと描き」を特別収録*

いいなあ、安定の荻原節。
どの主人公も、頑張っているのに、ちょっと何かが足りなくて、ちょっとツキがなくて、ちょっと残念。なんだけど、諦めずに、試行錯誤しながら、それぞれのやり方で生きていく様がとても軽やかに描かれています。
ほんと、いいなあ、この明るい足掻きっぷりと開き直りっぷり。なんだか元気が貰えます。

中でも好きなのは、「アテンションプリーズ・三―」。
そう、どんなところにもプロはいる。見かけや職種に関係なく、プロは尊い。軽やかな読後感だけど、背筋が伸びる思いの一作。

そして…巻末の挿絵が最高過ぎる件…!
カッコいい琴路さんのゆるいぽっこり脇腹、ゆるキャラなのに人相の悪いタケぴよ、謎過ぎる鈴谷百合子さんの服装センス…最高過ぎて、噴きまくりでした。

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2022年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり、荻原氏ですね。
期待を裏切らない。

8編からなる短編だが、それぞれのギブ・ミー・ア・チャンスである。
元力士、演歌歌手、漫画家脂肪、元CA、漁協職員、作家志望、タレント、漫才志望
それぞれの境遇で次なるそれぞれに挑戦します。

0
2018年12月30日

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