あらすじ
絶頂から奈落へ、優良大企業はなぜ潰れたか!
そごう、ミサワホーム、佐世保重工業、安宅産業、セゾングループ、シャープ、三光汽船、大昭和製紙、タカタ。いずれも一世を風靡した「絶対潰れない会社」のはずであったが、倒産、解体へと追い込まれた。一時代を築いた社長たちは、どこで道を誤ったのか。成功への道はそれぞれ異なるが、奈落の底に落ちる軌跡は、いつの世も変わらない。巨大倒産9ケースから読み取る「失敗する社長の本質」!
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Posted by ブクログ
信用構築には長い時間を要する。けれども瓦解は一瞬だ。その盛衰を9社の事例を採り上げ分析する。
特にそごう、安宅産業、三光汽船は立身出世伝と経済小説が混じったような面白さだ。米エンロンのように史実を振り返れば批判されるようなビジネスモデルでも、いずれの経営者も当時としては画期的かつ革新的な成長手段を開発・実現したことは評価すべきだろう。晩節を穢した面はあろうが、副題『「絶対潰れない会社」を潰した社長たち』とするのはやや酷な気もする。一方タカタやシャープなどは経営判断を誤り安泰に胡坐をかいた結果の際たるものだろう。
タカタや大昭和製紙あたりはwikiからの転載?と思うほど表層的内容だったが、中盤以降は読みごたえがあり面白かった。