【感想・ネタバレ】愛し子の肖像のレビュー

キャシー・ウィリアムズ / 横井里奈

17歳のとき、アンジェラは望まぬ妊娠をした。貧しい彼女はなすすべもなく、生まれた子をある優しい夫婦の養子に出した。そんなある日、娘の養父母が不慮の事故で亡くなる。我が子が心配でいても立ってもいられないアンジェラは、娘の後見人となった養母の弟ニックを必死になって探しあてた。ロンドンに邸宅をかまえるニックは多国籍企業の経営者で、多忙のため、引き取ったばかりの姪のナニーを募集していた。アンジェラは娘に会うため素性を隠し、ナニーとなるが…。

[たか · ★★★★★]

何度読んでも涙が

事情で養子に出した子どもの養父母が他界する。よくあるお話ですが、こういう内容に弱い私はいつも泣いてしまいます。引き取った義理の叔父もイケメンプレイボーイな設定が多いのにそういうこともなく、自身も養子で心に傷を持っていて、まさにツボでした。もちろん実母の愛情には恐れ入ります。