【感想・ネタバレ】グッバイ・ディストピア: 1のレビュー

ひそな

行き倒れていた「家出少女」と、「世捨て人」の女性が出会った。二人は、成り行きから行動を共にするようになり、「死んでいる景色」、廃墟を巡りながら各地を転々としていく。「世捨て人」はアザミと名乗り、「家出少女」は自らをミズキと名付けた。これは、そんな二人が何かから逃げるお話。

[ブクログ · ★★★★★]

ラフっぽく見えて鉛筆画みたいな美麗で描写のツボを押さへた背景と少女のキャラ絵のマッチが素晴らしい
アザミとミズキ世界にはふたりしか居ないのではないかそんな密やかさを際立たせる廃墟巡りの趣向もいいんですよね

[ブクログ · ★★★☆☆]

"「聞いてなかったわね 名前」
「名前？
……じゃあ アザミ かな？」
「…ねえ それも「現実逃避」の一環？」
「何が？」
「まあ…いいか あたしは…ミズキにするわ」"[p.60]