【感想・ネタバレ】「食」から考える発想のヒントのレビュー

あらすじ

「ガウディは建築を通して人の幸せを求めました。松嶋氏は料理を通してガウディが探し求めていた偉大なものを求めている同じ仲間のように思います。彼と会うたびに感じる希望の種が此の本を通して多くの方に届くことを祈ります」―――外尾悦郎(サグラダ・ファミリア主任彫刻家)「世界を股にかけてミシェランの星のついたレストランを経営する松嶋氏は、超一流のシェフであると同時に企業家でもある。私も認める彼の「発想力」は、私が唱えるイノベーションの原動力、すなわち顧客の問題発見能力の高さにある。ビジネスにかかわる全ての人にお薦めしたい良書だ」―――高岡浩三(ネスレ日本代表取締役社長)
本書は、いちフランス料理店のオーナーシェフが、フランスと日本で店を経営するうえで感じたさまざまな「気づき」がまとめられている。著者の発想の特徴は、「世界を股にかけて移動を繰り返し、中継地点に立って物事を客観的に眺め、問題点を整理し、ソリューションを図る方法論」にある。それは料理と同じで、あくまでも相手のため、人のため、お客さんのため、そして読者のためにあるもの。本書は、そんな著者が、「食」のあり方に留まらず、日本人を取り巻く様々な現実的な問題に対してソリューションを図っていくための「発想のヒント」を、自身の経験から語り下ろしたものである。

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Posted by ブクログ

フランスのニースでミシュランガイドに選ばれるレストランを経営するオーナーシェフの松嶋啓介氏が自身の半生や経験から食を通じて自身の人生観を書いた一冊。

20歳で単身フランスに行き、修行を重ねて現地でレストランを開いた著者の経験や考えは読んでいて何度も心を打たれました。
文化や考え方の違う現地のスタッフとのコミュニケーションや地域の特産品を広めるために取るべき行動など異国の地で培ってきた経験から裏打ちされた理論は強く印象に残りました。
また、サッカーのトルシエ元日本代表監督や本田選手といった交流から得たものも興味深いものでした。

知識と見識の違いや修正力と発想力、クリエーション、イノベーション、リノベーションとコンセプト、ディテール、ロジックを考えた食との付き合い方など著者ならではの考えは食だけではなく私たちの人生にも応用できるものが数多くありました。

本書を読んで日本とフランスの文化の違いや食に対する考えなどから多くのことを学ぶことができました。
そして、互いの文化を尊重することを大事にすること発想力を高め挑戦していくことが未来を照らしてくれることを本書で感じました。

本書は人生について多くの示唆を与えてくれる刺激的な一冊でした。

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2019年06月10日

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