あらすじ
世の中で氾濫している「人工知能・AI」という言葉に惑わされないようにするため、人工知能についての正しい知識を身につけ、理解することが必要です。
人工知能分野の発展に貢献しているのが 機械学習・深層学習(ディープラーニング)と呼ばれる技術で「人工知能(AI)を使ってなにかプロジェクトをやってほしい」と言われたとき「ビジネス課題を機械学習・深層学習でどのように解決すればよいか」と置き換えて考えればよいケースがほとんどです。
本書では、あいまいな状態になっているビジネス上の課題を機械学習を試すことのできるような形に課題を書き換えたり、人工知能の代表的な手法である推論・探索、知識表現、機械学習、深層学習の各手法をフレームワークとして考え、実際のビジネスで活用できるといった“AI的思考力”を高める方法を解説していきます。
また人工知能は万能ではなく、ビジネス上における課題は千差万別です。本書の目指すところは「人工知能で解決できるものなのか」を自ら判断し、「人工知能のどの技術を使えばよいのか」が分かるようになることです。
人工知能技術の大部分は数学によって支えられていますが、本書はあくまでも「ビジネスで人工知能を活用するために知っておくべきこと」をまとめたものですので“難しい数式”は一切出てきません(もちろん、プログラミングも)。
『機械学習・深層学習という言葉は聞いたことはあるけれど、よく分からない』『ビジネス課題に適用できる自信がない』『どのように評価すればよいのか検討がつかない』といった方にとって、本書は役に立つはずです。
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Posted by ブクログ
巷では「人工知能(AI)」や「機械学習」、「深層学習(ディープラーニング)」などが流行っていますが、言葉が独り歩きしている感が否めないことが多々あります。
そんな「人工知能」について、その背景や歴史などから、実際にプロジェクトで使う場合の考え方まで整理してくれている、分かりやすい入門書です。
私は直接的に「人工知能」を用いたプロジェクトに関わったわけではありませんが、統計的な分析においても、インプットとなるデータが整理されておらずデータマイニングに莫大な工数がかかったり、欲しい結果を得るためにデータを恣意的に操作したりなど、「人工知能」を生かしきれていないプロジェクトを多々見てきました。
本書の入門程度の知識でもあれば、「面倒くさいことを楽にする」ことを目的とした、役立つプロジェクトが実現できるかもしれません。