あらすじ
私の名前は、ナニカ。この世界の自然の管理者たる『精霊』たちと対話し、ときに荒ぶる彼らを鎮めることを生業とする『星守り』の巫女です。……ただし、駆け出しですけど。精霊さまを蝕む奇病、『精霊病』に冒された彼らを鎮めるために旅をする私の前に現れたのは――奇妙な白い長衣を纏った変なおじさ……男の人。星守り以外には届かないはずの精霊さまの言葉を聞き。さらには荒ぶる精霊さまを『こころの病気』と“診察”して、自分が治すと言い放ったこの自称“医者”。この人との出会いから、私の旅はほんとうの意味で始まりました。 ――これは、『こころ』で『こころ』を癒やす旅路の物語。
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Posted by ブクログ
ほどよくまとまって1冊。
異世界物であるが、転位してきたのがチート能力が
無い冴えない中年おじさんであるところが面白い。でもおじさん、白衣を着ているという所から想像つくように医者です、しかも精神科。で『星守り』のナニカの『精霊病』になった精霊を鎮めるという役目にちょっかいを出して現代医学の知識でもって『精霊病』を診断する所、やけに専門用語を使って描写するのが面白い。ラノベで"DSM-5"の文字を目にするとは!
この中年おじさんのオトギ氏に対するナニカの表面嫌悪感丸出しで内心尊敬の態度が良いね。医師と看護師みたい。
おっとり柔らか系の腹黒教区長アルエお姉さん可愛い。この世界のまだ明かされていない所気になる。最後の少女とても良い。おじさんの行く末心配、仕事大丈夫?
まだふたり?と旅したい作品でした。