【感想・ネタバレ】ちいさこの庭のレビュー

名手・小玉ユキが放つ、森に棲む生き物と人間たちの不思議で優しい物語。

人生の限られた時期にしか見えない存在というものは
多くのクリエイターの心を惹きつけるのでしょうか(そういえば『となりのトトロ』もそうでしたね)、
ある秘密を持った小さなヒト型の生き物「ちいさこ」をめぐるオムニバスです。
子供から大人まで、幅広い境遇のキャラが登場しますが、
恋愛マンガで活躍する正統派美男美女とはちょっと違う、
けれどなんとも魅力的な人物ばかりです。
ご飯をおいしそうに食べたり、小さな生き物に優しかったり…
不器用でちょっと日々を生きづらく過ごす彼らの前に「ちいさこ」は現れ、
時にはふざけ合ったりもしながら、そっと背中を押してくれるのです。
読み終わった後には温かい気持ちになれる一冊です!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

恋を知らないか死を迎えようとする者にしか見えない長寿の小人「ちいさこ」。
ここに出てくる小人たちは、離れた人間関係を結びつけるような役割で出てくる。
また話の並び順が秀逸。
1話目・絵本の中にしかいないと思っていたちいさこと女の子の交流
2話目・ちいさこが見える大人たちの話
3話目・ちいさこと少年の
4話目・最初に出てきたちいさこの昔の話
5話目・絵本の作者の話
子供と小人という単純でわかりやすい話から始まるが、恋をすると見えなくなるという設定が生かされる話しになっていく。

2話目の恋に落ちていく過程の話も良かったが、4話目の恋心を抱き始めたからこそ相手が見えなくなっていくのも切なくて良い。
そして最終話。作者がちいさこの絵本を描くきっかけとなった出会いと、描いたからこその再会。
恋未満が恋になっていく過程の甘酸っぱさと、別れと出会いの切なさが詰まった短編集。
小人と人間の交流ものが好きな人だけでなく、爽やかな恋物語が好きな人にもおすすめしたい。

1
2019年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『狼の娘』(小玉ユキ)を読んだ時に紹介されていた『ちいさこの庭』。

小人の話は『借りぐらしのアリエッティ』(宮崎駿)、『ONE PIECE』(尾田栄一郎)以来かな。

本書で語られる小人は妖精のような存在で、

「恋をするとその存在は見えず、その先見える事はない」とされています。

恋をした事がない子ども、大人、それぞれの視点で見ていると、

中には切ないものもあって、久々に泣きました。

小人の話はゆかいか切ないかのどちらかに分かれるね。

0
2023年06月16日

ネタバレ 購入済み

この方は長編も面白いけど短編集が本当に素晴らしいです。
たった数十ページで世界観や物語に引き込むってすごいなあと思います。
中でもこちらは一番好きだ!
連作集というのがまた良いですね♥
コロボックルとかニングルとか、大好きだったんですよね〜。
少女マンガらしく、恋愛に特化してるのも読んでて楽しいです。
ぜんぶ良かったけど、最後のお話がステキだったなあ〜。

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2021年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『ちいさいひと』のお話が大好きなので、とても読みたいと思っていました。人間は “恋をすると見られなくなる” という“ちいさこ”。『garden5 トコヨモリ』では泣いてしまいました。私も“ちいさこ”に会いたいなぁ。

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2018年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アリエッティ…!ではなくて“ちいさこ”。
どのちいさこも人間に寄り添ってくれて幸せな物語。イケメン王子のちいさこがかっこ良かったので、こてこてのファンタジーも描いてほしいなぁ

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2019年04月29日

ネタバレ 無料版購入済み

小さい人

小人の出てくる短編集。
面白かったのは「山の世話焼きイグナ」。
「秘密の庭のテン」とか「ルンダの青い石」はちょっとベタ過ぎる。
引きこもりがそんな簡単に学校行かないって。

0
2023年03月01日

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