【感想・ネタバレ】人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

仕事はパッとしないし、彼女に怒られるしで、ダメダメな日々を送る僕。いっそヤギにでもなって人間に特有の「悩む」ことから解放されることはできないだろうか……というわけで本気(まじ)でやってみました。四足歩行の研究のためにヤギを解剖し、草から栄養をとる装置を開発。医者に止められても脳の刺激実験を繰り返し――。イグノーベル賞を受賞した抱腹絶倒のサイエンス・ドキュメント。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

作者の前作、「ゼロからトースターを作ってみた結果」を読んで面白かったためこちらも読んでみた。

はじめの第一章は難しい!デカルトやハイデッガーや古代文明などの話が出てくる。
文体が語り口調なのでぎりぎり読めるが、ちゃんと読まないと目が滑る感じ。
第二章のヤギそのものの話はとても面白かった。ヤギにも感情があるし、知性がある。そしてヤギを研究しているボブは人間の知性と比較されることをひどく嫌がる。その感情に非常に共感した(この動物は◯歳児同等の知性を持つというやつ)。動物のことを分かりきっていないのに、人間と比較することはひどくナンセンスだ。ほかにもさらっと触れられたサウジアラビアの美ヤギコンテストが興味を引いた。

面白いだけではなく、シリアスな話しもある。解剖の章ではヤギの(亡くなった)ヴィーナスの解剖の話が出てくる。でもヤギになるためには必要な過程なのだ。
ヤギになれた?のかはさておき、作者のとことん行動するリサーチ力は凄まじい。

好きなところは「ちなみに僕の夢はギャロップすることなんでーす」だ。その後医者から大批判をくらうことも含めて。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

翻訳がかなり砕けた話し口調。

ヤギの身体だけでなく、思考や食事方法まで真似ようとする試みは面白かった。が、完全に野山で生活した訳ではなく、夜には人間の食事をして人間の寝床で寝ていたようなのでそこは肩透かしだった。
義肢やヘルメットがカッコいいデザインだった。

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間でいることに疲れた著者が、ヤギになるべく研究に奮闘する。
最初はちょっとした思いつきに過ぎなかったのに、突飛で奇抜な想像がどんどん暴走し、研究も本格化していく。
ヤギの解剖(写真が少しグロい)、
脳の刺激実験…止まらない奇行に著者の変人っぷりをたんと味わえる。
あまりに奇想天外で笑ってしまうけれど、本人は至って真面目。
最終的にアルプスまで超えてしまう。
生きがいを見つけ、どんどんのめり込み、偉業を成し遂げた著者に感動すら覚えた。
挫折を恐れず、ひたむきに努力する姿勢、見習いたい。

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2024年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者のノリがよくて楽しかったけど、ヤギになるのは最後の少しで、ヤギになるまでこんなに大変なんだよという過程が大半。4足歩行も草を食べるのも難しい。ヤギになってから、ヤギシチューを喜んで食べたのには笑った。やはり草だけではキツイよね。

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2021年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イグノーベル賞受賞とのことで、くだらなくても何か研究をしたのかと思って読んだんだけど、そういう内容じゃなかった。くだらないことをやってみようという姿勢はすごい好きなんだけど、ちょっとした事柄について色々調べて膨らませてあーだこーだいう能力(こういうの一言でなんていうんでしたっけ?)に長けた人なんだと思う。という感想になったのは訳のせいもあると思う…

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2023年09月21日

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