【感想・ネタバレ】猫舌男爵のレビュー

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Posted by ブクログ

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タイトルからの直感のみで棚差しから購入。


解説まで読んではじめて、この作品集の肝が理解出来た。

一見すると全くバラバラに独立した五つの短編集のようで掴み所がないが、丁寧に読み込むことで物語同士が共鳴するとは驚き。読み手が気づく事で、各物語の’孤独’が救われる。

第一印象では「オムレツ少年の儀式」「猫舌男爵」が好き。結局、猫舌男爵についてはわからずじまいだったが、みんな幸せな結末を迎えてなにより。

繰り返し読み必至。



1刷
2021.6.12

0
2021年06月12日

Posted by ブクログ

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短編集。表題作は、読めない日本の稀覯本『猫舌男爵』を巡る外国人翻訳家ヤンと関係者の話。ヤンの余計な気遣いで家庭崩壊しかけているコナルスキ氏が、最後に一応の平穏を取り戻してよかった。「睡蓮」手紙を遡るごとに女性画家の真実が見え、その生涯を噛みしめながら、彼女の美術展に赴いた気持ちになる。「太陽馬」ロシア内戦下で、少尉に随従するコサック兵の秘話。物語を託された側は生き抜いて欲しい。他二作品。

0
2022年07月27日

Posted by ブクログ

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「水葬楽」
「猫舌男爵」
「オムレツ少年の儀式」
「睡蓮」
「太陽馬」

皆川博子の幅の広さよ。
「水葬楽」「太陽馬」はどちらもひと捻りした幻想文学の手本。

0
2014年11月30日

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