【感想・ネタバレ】吸血鬼ちゃん×後輩ちゃん４のレビュー

嵩乃朔

血を吸われた花贄は１年以内に死ぬ――。その事実を突きつけられたアイリスと沙羅は、悩みながらも確実に愛を深めていく。限られた時間の中で、ふたりはどのような時間を過ごし、どのような結末を選ぶのか。

[ブクログ · ★★★★★]

少しずつ2人の時間は限られていく中で、葵衣ちゃんと紫苑さんとは違った道を進むアイリスと沙羅は限られた時間を全力で楽しんでいて、愛の形は色々あるなぁと思った。タイムリミットが間近に迫っていて、自分はどちらにせよ4人のように吹っ切れた判断ができるかと考えさせられた。蝶鬼と人間（花贄）だからこそ出会えたし、その出会いに2人とも後悔はないし、また何度でも出会えるんじゃないかと思う。辛い気持ちの先にある幸せを大事にして欲しい。花嫁姿が本当に綺麗だった。

[ブクログ · ★★★★☆]

雑誌「電撃G'sコミック」で連載されていた嵩乃朔の「吸血鬼ちゃん×後輩ちゃん」の第4巻です。ついに感動の最終巻。限られた時間の中で、蝶鬼と人間というどうしても避けられない運命に対し、沙羅とアイリス、葵衣と紫苑が全然違う結論を導き出しているところが凄く興味深い。そして、それぞれの結末をきちんと描き分けた上で、どちらも感動的な展開になっている嵩乃朔先生が本当に凄い。彼女たちの未来に幸あれ。