【感想・ネタバレ】東京は郊外から消えていく!~首都圏高齢化・未婚化・空き家地図~のレビュー

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Posted by ブクログ

議論の土台になる1~4章は飛ばして5,6章だけ読んでもOK。関東首都圏において、所有から共有への消費の変遷から郊外の目新しい役割と発展の指針を提示してくれている。

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2013年11月28日

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人が少なくなると下水が流れなくなる。。まぁそう言われればそうだよな。。人は社会的な動物なんだから、一緒に生活しないとだめだと思うけどね。。中途半端にくっついてるのは五月蠅いけど。。大勢いれば五月蠅くないのかな。。昔新しい産業ができて、若い人が移り住んできて、街ができて、その産業がなくなって若い人がまた別の産業のあるとこへ移動していってその街がなくなる。。の繰り返しなんだろうな。昔からずーっと同じところに住んでるわけじゃないからな。。

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2013年04月07日

Posted by ブクログ

これまで首都圏や郊外に住んできた人、これから住もうと思っている人にお勧め。先読みした地域選びの参考の一つ。
個人的には、だから今後どうするか、というところを、もっと具体的かつ広範に考えていきたいところ。

・東京圏の住宅地の今後の問題は、ひとことで言えば団塊世代の老後の問題であり、死後の問題であり、その子ども世代(団塊ジュニア)のこれからの問題であるということが言える。

・1980年ニュータウン:団塊世代の典型的な核家族がどの家にも住んでおり、同じようなマイカーを所有。
 2010年オールドタウン:子供二人が独立し夫婦だけに。その後父が死去し、母一人暮らしの家などに。
 2040年ゴーストタウン:老人夫婦だけの家、独居老人、寝たりきりのおやと子供、空き家、庭木の手入れもできない、マイカーを売って買い物も不便。

・二世帯同居の理由。1、母親が出産後も働くことが増え、祖父母に世話をお願いする。2、子ども世代の収入伸び悩み。3、未婚の親元暮らしの増加。

・第四の消費社会では「私有」の事業仕分けが始まる。
 第一:1912~1941 共同利用物の生産
 第二:1945~1974 消費社会、中流社会の大衆化
 第三:~現在   個性思考の高まり、個人専用の私有物

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2012年11月13日

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久しぶりに三浦展さんの本を読みました。

社会の切り方と分析の仕方がわかり易くて、ふむふむと納得できる内容です。お勧め!

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2012年09月17日

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老齢化、人口減少、ライフスタイルの変化によって郊外にマイホームを持つという20世紀後半の「人生モデル」が崩壊して、今や郊外は陸の孤島化しつつある。その現状をどう打破するかを考えた本。


私が小学生のころは「ドーナツ化現象」という言葉が盛んに言われていて、地方都市の中心地に住んでいた私の学区は生徒が少ないのが問題になっていた。でも、最近は、中心地にも高層マンションがどんどん建設されて、ドーナツの穴が少しずつ小さくなっている感じはあった。


その実感をこの本では多角的なデータによって実証している。今や、郊外のマンションは300万円で投げ売りされている状態だとか。多摩ニュータウンの老朽化のニュースなどを観るに、なるほど、今や土地も住まいも買う人間はいなくなったのだなぁと。


となると、買った人間は地価は下がるはコミニティは崩壊するわで、これから社会問題化するのは必至だと思う。そうならないためにも、今までは「住むだけ」だった郊外を都市化して、「働く」「遊ぶ」場所にしようという提案には納得できるものがあった。

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2012年09月11日

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 前半は、詳細なデータ分析、アンケート分析だが、後半の大胆な断言の方がおもしろい。

(1)郊外の衰退するオールドタウンに対するマネジメントのために、よく言われる地主組合とか、斉藤広子先生が提案している(p193)が、むしろ、デベロッパーか、やる気のある地権者が管理会社を立ち上げて、地区運営をどんどん手がけた方がいいのではないか。

 どうせ年寄りが多くて実践をみせなければだめだから、まず、事業をしているという発想が大事だと思う。

(2)田園都市線沿線は、住みたい街だが、働きたい街ではないという世論調査を逆手にとって、東急が二子玉にシェアオフィスを構えているのもおもしろい。(p166)

 このままだと、東急線沿線は衰退していくので、ここで、職住近接型のくさびをうって時代を先行しようとする意気込みがいいと思う。

(3)新しいビルに魅力がなくなり、路地の魅力が再生しつつある。(p187)

 これも実感にあっている。大手デベロッパーに聞かせてやりたい。無理して、再開発をしなくて、リノベーションとかコンバージョンでこつこつ稼ぐ技術、ノウハウを磨くべき。

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2012年09月03日

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これだけのアンケート情報などの分析からすると、何も特徴のない郊外は過疎化が激しくなると現実味がある。実利の埼玉、千葉は、納得感があるな。

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2019年06月12日

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「下流社会」の著者。下流社会ほどではなかったが、本書も着眼点が著者らしく、面白かった。

住みたいまちの上位といえば、田園都市線沿線のイメージがあるが、最近の調査によれば、実は中高年には人気だが、若い世代にはそうでもないらしい。著者はこう分析している。
「高校卒業、大学入学時点でバブルがはじけ、以来ずっと長期不況を経験してきた団塊ジュニアやそれ以降の若い世代にとっては、イメージはよいが値段が高い東急田園都市線沿線はブランド品のようなものであり、そう簡単には手を出さない。コストパフォーマンスが悪く感じるのである。
 どうせ値段が高いなら、都心に近いほうがコストパフォーマンス的に見て実質的であり、高い家賃を払う能力がないなら、埼玉、千葉、湾岸でよい。ブランド品よりもユニクロでOKという団塊ジュニアらしい価値観が表れていると言える。」
かねてから自分も似たような発想をしていたが、まさか他の人も同じような考え方をしているとはちょっと驚きだった。

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2021年08月08日

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首都圏の住宅問題をえぐる新書を連読していますが、これもまた首都圏に視野が狭まった分析で、田舎に住む私には何も響きませんでした。極論すれば、近いうちに大震災で壊滅するはずの首都圏にこれからも支出すべきか、五輪後を見すえて議論すべきだと思います。

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2018年01月14日

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郊外を放置すれば高齢者だけのゴーストタウンになる。働・学・憩・農の機能を持つ魅力的な地域にすれば若者も住むゴールドタウンになる。

行政を待ってるだけじゃなく、オール地域でがんばったところが生き残るんだね。

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2014年03月17日

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【読書その52】著者は出向していた新潟県上越市出身の三浦展氏。ちなみに大学の先輩でもあり、非常に親近感。本書のテーマは、自分の仕事とも大きく関わる、今後の人口構造の変化に伴う、都市部の状況の変化。住まいの視点から見える、東京の将来の姿。2025年には人口が一番多い層である団塊の世代が75歳以上になりきる。早期に日本社会を総点検し、取るべき手をとらないといけない。自分自身のプライベートを考えても、自分の住まいをどこに置くか、長期的なスパンでみるべきだと感じた。

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2013年09月22日

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東京圏特に千葉、埼玉、神奈川までを中心に団塊の世代と団塊ジュニアの人口動態や、住みたい街、住んで良かった街などのアンケートなどを使って今後どの沿線、地域に人が集まるかなどを予想している。

国交省資料を見ても高齢化と人口減は当面避けられないが、実際に郊外ではマンションの空室率が増えている。ホームズなどで見ても東京都でも東青梅までいくと1DK365万円の中古マンションが有る。しかし、誰がそれを買いたいと思うかだ。

ニュータウンがオールドタウンになり、ゴーストタウン化に向かう今それを防ぐにはどうするかについてはあまりパッとした答えはない。
例えば無個性な開発を批判してるのは誰もが納得しても、旧い街と路地が多いのがいいと言われてもねえ。散歩したくなる街をイメージしてるのだろうけど。

住民自らが地域を守れるような行政上の仕組みが必要と言うのはその通りとしても、そのモチベーションは住んでる地域に愛着があることだから何かのきっかけは必要。美観や風景を良くするのも各論では利害が対立するのでその合意形成をどうやるか。これも住んでる人がやるしかない。ここら辺はイタリアの小都市の話の方が説得力が有った。

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2013年12月27日

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「第四の消費」や「ファスト風土化する日本」の著者で、かつパルコに務めて消費や都市問題について長く研究して来た方の本。だけあって、マーケティング視点の入っている。これから東京近郊の都市はどこが発展していくのか、未来の都市の姿はどうなるのか。
住宅地マネジメントという考え方は面白かった。

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2013年08月14日

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社会と時代の移ろいの中で庶民の棲むということすら市場原理主義に動かされてきた。今後は暮らしていく街の住宅地マネジメントが必要になる・・。

ああ、暮しの平穏ってどこにあるのか、新しい地域コミュニティなんて幻想なのだろうな。

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2013年04月13日

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データに基づいて、今後訪れるであろう日本の将来像を提示した作品。
前半はデータ分析が中心でそこまで面白くはない。いくつか感心させられる事実もあったが、基本はわかっていることの羅列。この部分は、今から家を買うならどこに住めばよいか、の参考になるという意味で一読の価値あり。郊外が消えるというか、消える郊外もあれば消えない郊外もある、という方が正しい。
後半はそれに基づいた筆者の意見が中心になってくるわけだが、ここに関してはちょっと色々と意見を挟みたい部分も多く、一息といったところ。この本の価値は、どちらかというとデーター集として有用という点にあるのではないだろうか。

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2013年03月27日

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調査の分析が主眼だが、サンプル数が少ない印象。結論はオーソドックスで新味はそれほどない。団塊Jr.世代の分析に対してはやや違和感も残る。

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2013年02月27日

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分析の仕方と見せ方がとても参考になる。
かつての住宅地がゴーストタウン化する指摘と、「ゴールドタウン」 化の提案。やっぱり仕事の場所が分散されるのが望ましいなあと、郊外から1時間以上かけて通勤する会社員は思うわけです。

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2013年02月22日

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人口動態予測やアンケートなどから、今後の首都圏各地域の特徴や街のあり方を分析している。かつてのニュータウンがオールドタウンになり、ゴーストタウンになる過程や、その現象がはやく実現化する地域を予想している。価値観や生活様式の変化によって起きている変化にも納得させられる。2010年に13%だった日本の空き家率が、今から17年後の2030年には43%になると予測もあり、今後は地域間の格差が広がっていくと思われる。日本の大きな問題の一つになるだろう。

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2013年01月05日

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東京圏の住民の意識と行動についての調査結果のデータ集。高齢者だけ、空き家だらけのゴーストタウンが東京近郊にも登場する。自治体が若い世代を奪い合う時代。

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2013年02月04日

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住む側というよりしかける側の視点での本。どのように郊外がヤバいのか、表や地図での表記が多くて、そのあたりは迫力がある。街のマネジメントを誰もやらなかったからこうなったのだと。一方で、それでもなおいろいろなことをカテゴライズして、こういう人はこう、という発想が色濃いように思う。かなりスポット的ではあるけど、出ている情報はまずまずのインパクトなので、うまく使える人にはよいのでは。

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2012年11月19日

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この本にはある意味衝撃的な事実が載っています。
東京近辺に在住していない私でも、この本の中身は来るべき日本の将来像が示されているのが分かりあらためて考えさせられました。日本の人口が減っています。高齢者と未婚者が増え、反対に生まれる子供の数が少ないのですから、これは明解な道理です。冒頭に紹介されている埼玉県のある都市にある築40年のマンションが390万円という値段で売られている事実。決して管理が悪いわけでもなく、アクセスもその辺りではそう不便だとはいえない場所だといいます。それでもその値段なのですから確かに驚くのは筆者だけではないでしょう。地方は地方で限界集落というような地域もそう珍しい現象ではなくなりつつあります。今後ゴーストタウン化する高度成長期時代に作られた団地はどのくらいあるのでしょうか・・
これまではとにかく郊外へ開発すればという発想だけで、住環境を価値あるものとしてマネジメント化する主体が欠けていたとするこの本の主張はうなづけるものがあります。これらのオールドタウンをゴールドタウンにするための方法がこの本にいくつか載っています。
さて、最近東京に住む友人が、地元に住む両親が亡くなり実家を解体するためにこちらに通っていますという便りを寄越しました。私の実家だって両親が亡くなれば同じようなことになる恐れは十分にありますから、他人事ではありません。ひとりひとりが終の住処をどのように考えていくのかが大事な時代です。

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2012年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人口減・高齢化の中で郊外中心にゴーストタウン化(空き家率上昇)を予測。この流れを阻止するには住民による住宅地全体のマネジメントが必要と説く。アメリカのホームオーナーズアソシエーション的なものとのこと。若い世代の価値観からすると、田園都市線沿線が避けられるかもしれないというあたりは説得力あり。

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2012年10月13日

Posted by ブクログ

■住宅

1.団塊世代のために建設された住宅ストックは次第に余っていき、空き家が増え続け、団塊世代の高齢化と共にニュータウンだった住宅地がオールドタウン化するだけではなく、空家だらけのゴーストタウン化になる危険性がが増大する。

2.郊外で人口を増やし、雇用を増やし、郊外にいながらにして、郊外で職場を見つけることが、ゴーストタウンにせずに発展させていくためのひとつの大きな方策である。

3.東京の都心は便利になったが、つまらなくなった。便利になったが、つまらなくなる。これは文明の宿命のようなものである。

4.今後は、不動産価格が低下し、売っても儲からない時代だからこそ、不動産をコミュニティ全体のために活用するという選択肢が可能になるのである。

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2012年09月17日

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