【感想・ネタバレ】強欲の銀行カードローンのレビュー

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Posted by ブクログ

強欲の銀行カードローン。藤田和也先生の著書。日本人は銀行を特別に信用し、信頼している。だから、まさか銀行のカードローンが消費者にとってとても不利な条件で強欲なものだなんて思いもしないまま使ってしまう人も多いはず。銀行が利益を求めるのは仕方がないことかもしれないけれど、強欲でなく節度を持ってほしい。

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2018年08月16日

Posted by ブクログ

テーマはよい。
文章もこなれている。
しかし、テーマに対する向き合い方に共感できない。
評価軸があまりに感情的で理知的さに乏しい。
貸金業法のいわゆる「年収3分の1規制」が何をたらしたかを冷静に分析することなく、銀行をあげつらっている。
新聞記者は「思想」がこりかたまっていないとできないのかなあと不安になる一冊。
世の中にはこういう見方だけで生きている人結構多いよね、という反面教師にできる。

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2021年06月28日

Posted by ブクログ

カードローンの闇を様々な取材を基に論じた本。
貸付額は年収の3分の1以内という貸金業法上の規制が銀行に生じないことをいいことに、100万円単位の額を収入証明書なしで貸し付けている銀行カードローンの闇がよくわかった。

低金利時代における新たな利鞘に目がくらみ、「銀行ならではの緻密な与信管理をしているので貸倒率も低い」と理由をつけつつも実際は一見客にも貸し付け、破綻者が増えているのが実情。
理屈と実態があってない言い訳というかこじつけは金融機関らしいなーと辟易してしまった。

主張はほぼこれ一本で展開に幅がなかったのが残念だった。

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2021年03月08日

Posted by ブクログ

 消費者金融に代わって拡大する銀行のカードローンをめぐる問題をゼロから取材・調査した書。著者は週刊誌畑が長く、専門性は皆無で、ところどころ焦点がずれているところも散見されたが、その分、生活者の「常識」をもって銀行側の主張(カードローンには顧客の「利便性」があるから貸出規制はできない)のまやかしを崩すことには成功している。実際に著者がカードローンを利用して、あまりの「お手軽さ」を借り手の感覚として「体験」するあたりは、経済専門の記者にはない「体当たり」感があって興味深かった。今後は最も深刻と思われる地方の信用金庫の実情にさらに踏み込むことと、カードローンの急成長と「アベノミクス」との構造的関係性について追究する必要があろう。

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2019年05月28日

Posted by ブクログ

2000年代初めに消費者金融を起因とした自己破産増加が社会問題化し、2010年に漸く総量規制と貸付金利規制が導入された。2016年、その自己破産が13年ぶりに増加したことはなかなか衝撃的である。かつその原因が銀行にあるとは重ねて驚きである。

そうした問題点を指摘し世に問うという観点では意義があるものの、著者の私見が多く視点もやや偏りがちなのが気になる。特にコールセンターで督促業務をしていたという男性の話、虚偽の可能性がある話を載せる必要があったのか疑問が残るし論調操作の印象さえ受ける。

昨今、銀行カードローンはメディアを賑わせておりようやく金融庁も重い腰を上げた。看過できないテーマを早くから取材しデータ分析における問題提起も優れているだけに、感じる偏向感は多少残念な感じはあった。

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2017年09月29日

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