【感想・ネタバレ】007/カジノ・ロワイヤル【井上一夫訳】のレビュー

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Posted by ブクログ 2011年09月25日

007の初仕事が画かれたこの作品。
 
英国諜報部、MI6の00のナンバーを持つ7番目の男
仕事の鬼
酒と煙草と女好きの紳士
スリルを楽しむ狂人
女王陛下の狗
我等がジェームス・ボンド

劇場版しか知らない方は
別物としてお読み下さい。

派手なアクションシーンはありません
奇妙な兵器もありませんし...続きを読む
毎回車が壊れる事もありません(大抵壊れますが)
カジノロワイヤルではありませんが
平穏無事にしっかりと諜報部員として活躍する事もあります。
 
そして、そうですね
彼のオリジナルカクテル「ヴェスパー」が生まれたのも
この作品です。
ただまぁ、ヴェルパーって適当なバーだと呑めないんで
呑んだ事無いんですよね。
何せレシピが
 
「ドライマティーニを一つ。一つだよ。
 深めのしゃん便グラスに入れた奴だ。
 ちょっと待った。ゴードンのジンを3に、ウォッカを1、
 キナ・リレのベルモットを二分の一の割合で。
 氷みたいに冷たくなるまでよくシェイクして、
 それからレモンの皮を薄く大きく切った奴を入れる。
 わかったね?」
 
と事細かく注文しているので
それなりの良いバーでないといけません。
なので私は
「ウォッカマティーニをシェイクで。掻き混ぜずに。
 それからオリーブを一つ」
くらいしかやった事がありません。
 
正直007シリーズは大好きなので
登録し出すとキリがないのでやってなかったんですが
ぼちぼちやっていこうかと思ったりしております。

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Posted by ブクログ 2022年10月24日

イギリスの作家「イアン・フレミング」の冒険スパイ小説『007/カジノ・ロワイヤル(原題:Casino Royale/You Asked for It)』を読みました。

「チャールズ・カミング」作品に続きイギリス作家によるスパイ小説です。

-----story-------------
英国が誇る...続きを読む秘密情報部。
なかでもダブル零のコードをもつのはどんな状況でも冷静に切り抜ける腕利きばかり。
ソ連の工作員でフランス共産系労組の大物「ル・シッフル」が、党の資金を使い込み、カジノの勝負で一挙に挽回をはかるつもりらしい。
それを阻止すべくカジノ・ロワイヤルに送り込まれた「ジェームズ・ボンド」。
華麗なカジノを舞台に、巨額の賭金をめぐる息詰まる勝負の裏で、密かにめぐらされる陰謀。
「007ジェームズ・ボンド」登場。
解説=「杉江松恋」
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1953年(昭和28年)発表の冒険スパイ小説「007」シリーズの記念すべき長篇第1作です、、、

「ジェームズ・ボンド」初の長篇だからかな… 拷問シーンは過激なものの、アクションシーンやベッドシーンは限定的だし、「ボンド」の超人的な活躍はなく、スパイの仕事に悩むシーンもあり、一介の工作員という印象が強くて、ちょっと新鮮でしたね。

 ■1 秘密情報部員
 ■2 M宛の書類
 ■3 007号
 ■4 敵の耳
 ■5 本部からきた女
 ■6 麦わら帽子の男ふたり
 ■7 赤と黒
 ■8 ピンクの光とシャンペン
 ■9 ゲームはバカラ
 ■10 特別テーブル
 ■11 真実の瞬間
 ■12 死の筒
 ■13 「愛のささやき、憎しみのささやき」
 ■14 「バラ色の人生?」
 ■15 黒うさぎとグレイハウンド
 ■16 肌のむずつき
 ■17 ねえ、きみ
 ■18 岩のような顔
 ■19 白いテント
 ■20 悪の本質
 ■21 ヴェスパー
 ■22 急ぐ大型車
 ■23 情熱の潮
 ■24 禁断の果実
 ■25 黒い眼帯
 ■26 ぐっすりおやすみ
 ■27 血まみれの心
 ■解説 杉江松恋

ソ連・スメルシュのフランスにおける工作員である「ル・シッフル」は、使い込んだ組織の資金を穴埋めするため、ロワイヤル・レゾーのカジノでバカラによる一攫千金を狙っていた… イギリス秘密情報部員「007」こと「ジェームズ・ボンド」は、上司「M」からバカラで「ル・シッフル」を負かして破滅させるよう命令される、、、

「ボンド」は、同僚の女性「ヴェスパー・リンド」、フランス参謀本部2課の「ルネ・マティス」、CIAの「フェリックス・ライター」と連携し、カジノで一度は窮地に陥りながらも三千二百万フランの巨額にまで達したバカラの勝負に勝ち任務に成功するが、その直後に「ヴェスパー」が「ル・シッフル」に拉致され、後を追った「ボンド」も捕まり、金を返すよう拷問にかけられる… しかし、「ル・シッフル」はスメルシュの刺客に粛清され、「ボンド」は命拾いをする。

「ボンド」は自分の仕事に疑問を抱いて辞職を決意… 「ヴェスパー」との結婚を考えるが、その結末は、、、

実は彼女はソ連の二重スパイだったんですよね… 「ボンド」のことを愛した「ヴェスパー」でしたが、ソ連を裏切れば自らがスメルシュに殺さるだけでなく、「ボンド」も狙われてしまうことから、自ら命を絶ちます。悲劇でしたね。

「ボンド」の超人的活躍はなく、一介の工作員として、スパイの仕事に悩む姿に人間らしさを感じました… 共感できて感情移入しながら読めましたね、、、

ちなみに、本作品は1963年(昭和38年)に翻訳された際のタイトルは『カジノ・ロワイヤル 秘密情報部〇〇七号』だったそうです。


それにしても、本作品のそもそもの設定… 工作員として与えられた資金を使い込んでしまい、バカラで取り戻そうするソ連のスパイ「ル・シッフル」の行動もどうかと思いますが、、、

それに対し、工作員をカジノに送り込み、バカラで勝負させて破滅させようとするMI6の作戦って、現実味がなくて、何だそりゃ… って、感じですよね。

まっ、これくらいの荒唐無稽な設定の方がエンタテイメント性があるからイイのかなぁ。



以下、主な登場人物です。

「ジェームズ・ボンド」
 英国秘密情報部員

「M」
 ボンドの上官

「ル・シッフル」
 ソ連工作員、「アルザス労働者連合組合」地下会計責任者

「ヴェスパー・リンド」
 美貌の英国秘密情報部員

「マチス」
 フランス参謀本部第二課員

「フェリックス・レイター」
 米国中央情報局員

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Posted by ブクログ 2013年05月21日

映画シリーズの基であるイアン・フレミングの60年前の小説。カジノ・ロワイヤルが本家で映画化されたのはつい数年前だが、本当は此れが007の最初の物語。
素晴らしい。映画を観た後では結果論になるが、冷徹な諜報員になるまでの布石であり、その過程の物語。とても哀しく切ない。本家が出直しの1作にするには、間違...続きを読むいないクオリティ。現代版に時代背景を変換した映画の脚本も褒めるべき。
やはり何にしても映画より先に小説を読むべきだ。

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Posted by ブクログ 2017年04月29日

映画版007のファンで原作を手に取ってみることに。
まあまあだったかな。ストーリー自体に特筆すべきところはないんだけれど、ディテールにこだわりが感じられる描写には臨場感があり読み応えがあった。

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Posted by ブクログ 2016年01月11日

2006年の映画は、この原作に割と忠実だったんだな。 翻訳のおかげで文章スッキリ読みやすくさくさく進みました。情事の描写も爽やかさすら感じる様で。w 昭和のハードボイルド。

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Posted by ブクログ 2011年12月30日

映画のようなアクション要素はほとんどありませんが、テンポ良くて、中だるみ無しで、きっちりまとまっているので読み終わった後が気持ちよかったです!

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Posted by ブクログ 2011年02月22日

元祖だけあっていい意味でベタな印象です。女好きではないけどあっさり惚れてしまうところも楽しい。もっと読み合い探り合いをして欲しいかな。でも面白かった!

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Posted by ブクログ 2010年04月22日

ジェームズ・ボンドの登場!
映画でおなじみの007シリーズの第一作がこれ。
フレミングはかのレイモンド・チャンドラーとも親交があり、チャンドラーは『カジノ・ロワイヤル』を高く評価するとともに、それ以後の作品を進歩がないとしている。でも、フレミングの目指したものは、大衆の欲求を満たすエンターテイメント...続きを読むであり、自分の作家性を優先させようとしていない。という意味では、フレミングの作品が、チャンドラーが期待する高級な作品に昇華されないのは当然のこと。

女好きで、イイ食事をして、しゃれたホテルにとまり、高級車を乗り回す・・・俗物根性丸出しのジェームズ・ボンド。
不覚にも、最終章、泣けてしまった。
VIVA ジェームズ・ボンド!

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