あらすじ
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タランチュラに並ぶ不思議な造型をした「奇虫」たち。
数は多いとはいえないものの、根強い固定ファンが多く、最近ではペットショップの一角に専用コーナーがもうけられるシーンも増えています。
分類的には「節足動物」に含まれ、ムカデやヤスデ、ヒヨケムシ、カギムシ、サソリ、サソリモドキ、ウデムシなどが挙げられます。
いずれも別次元の生き物のような、エイリアンの名が相応しいものばかり。
豊富な写真と、いったいそれがどういった生き物なのかという正しい解説で構成し、愛好家のみならず、さまざまなモチーフ材料として幅広いクリエイターにもアピールするサブカル的性格も持つ本となります。
書籍や雑誌などで取り上げられる機会もほぼなく、資料的価値も高い一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
キモくてカッコよくて面白いムシ!実際自分はこうした生物が好きなので実際の写真と一緒に詳しい生態や飼育方法まで掲載されているこの本はかなり楽しく読めた。実際自分でペットにしたいとは思わないものの、どんな場所で生きられるのか繁殖するのかのイメージができてたのしい。また読んでいて思ったのは意外と色々な奇妙なムシ達がペットとして飼われているということだ。ファンが多いのは知っていたつもりだが同じムカデやタランチュラでも凄まじい数の種類がいてその多様性に驚かされる。生き物の適応力とそれが見せる芸術的な姿や行動にはいつも驚かされる気持ちだ。
一番印象に残ったのはやはりホーンドバブーン!鬼のようなツノの生えたタランチュラという衝撃的すぎるグループであり、まさかこんなまだ知らないヤツがいたとは…驚きだ!また同じタランチュラでバードイーターという巨大な種類が他のタランチュラと比べてもスラリとした長い足をしており印象的。またもう一つ思ったこととして、タマヤスデやマルゴキブリなどダンゴムシそっくりになるタイプの奇虫がいくつかいることが不思議である。細やかな部分まで本当にそっくりそのままダンゴムシだが、ダンゴムシの形態というのは生存戦略的に魅力的なのだろうか?
この他に印象に残ったのは餅のようなカタツムリ達とは異なる陸棲貝アシヒダナメクジ(その仲間アワモチ達も珍しくて奇妙)、セイウチのような口と雌雄で全然違う見た目という特徴がありながら姿を消しつつある国産蜘蛛ワスレナグモ、まるでゴミのような見た目のカクカクしたグループ全体で珍しい水辺の虫アシブトメミズムシなどであるが、紹介されているどの生物も想像を絶する衝撃を与えてくれた。また面白い生物が見たくなった時には手に取って読み返してみたい。
Posted by ブクログ
グロテスクなものを見る楽しさがつまっている。やー、きっつい。
そういう絵面のインパクトにだけ頼りきらず、丁寧な解説がついているのも嬉しい。著者はペットショップにも勤務されていたとのことなので、おおよその価格もあればなおよかった。