あらすじ
◆水道橋博士が編集長を務める人気メールマガジン「水道橋博士のメルマ旬報」の、創刊号からの人気連載「シネコン至上主義 DVDでは遅すぎる」が待望の書籍化。
◆「水道橋博士のメルマ旬報」は、エンタメ系のメルマガではその内容の濃さと文字量・購読者数が群を抜いていることで、出版・サブカル界で最注目のネットメディアです。そこで創刊号から人気が高い連載が柴尾氏の映画時評。隔週で毎回7~8本くらいの映画を映画館で自腹で見に行き、見識の深さに裏打ちされたレビュー内容で、業界内外のファンが非常に多い。本書はこの連載をベースに、2010年代以降のシネコン乱立、IMAXや3Dの特殊上映システム増加、SVOD(定額制ビデオオンデマンド)隆盛など、旧来の映画関係媒体はあまり取り上げない、現在進行形の<シネコン時代の映画の見方>を、大量の書き下ろしで提示する「21世紀映画読本」です。
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Posted by ブクログ
著者が2012年から2016年まで、シネコンで観た映画の感想記録である。本書が出版されたのは2017年7月なので、2017年もおまけのように、ベスト10作品が載っている。タイトルにもあるように、掲載作品は555作品である。ページ数は527ページあり、厚さが3センチ強ある。
映画評論ではなく、個人の感想記なので、率直な意見が書かれている。著者は映画に詳しいので、映画レビューサイトの文章よりは総じて文章がうまく、面白い。お勧めしている作品は、観たくなるように書かれている。高評価の作品は分量が多くなっており、低評価作品は少ない。短いものは4行で、長いものは数ページに渡る。
文章は読みやすいが、独特の表現が多少気になる。基本は、常体(だ・である調)を使っているが、所々に口語体が使われている。「○○だよ」、「だったよ」、「すげえ」という言葉選びは、親しみやすさを狙ったものだろうか。私は違和感があった。ほかには、カタカナ語、たとえば、クリシュ、マクガフィン、ウェルメイド、ツイストなどの多用が気になった。これらは、日本語に置き換えた方が意味が通りやすい。
作品名のほかに書かれているのは、製作年、製作国、監督名だけなので、どんな作品かわかりにくいことがある。出演者情報は欲しいところだ。小さくても映画のポスターや画像があれば、イメージしやすくなるので尚よかった。
ここからは余談になる。本書は定価3,080円と少々高めだが、2026年10月22現在、バーゲン本で半額以下で買うことができる。ヨドバシドットコムでは、税込1,144円だ。電子書籍版もあるが、電子書籍版には巻末の作品名索引がないという。紙の本が断然お得だ。