あらすじ
プログラミング言語としてのC++の使い方を、基礎から丁寧に説明します。プログラミングに必要な基礎知識(言語仕様、文法、概念など)を体系的に学習できます。
各章の章末には復習問題があり、その章で学んだ内容を確認してから次の章に進めるようになっています。また、本書の最後の章では実際にパズルのアプリケーションを作成することで、本書で学んだこと全体が復習できます。レベルアップを目指すC++の初学者におすすめします。
本書は2009年発行の『文法からはじめるプログラミング言語Microsoft Visual C++入門』を、現在の内容に合わせて全面的に改訂したものです。
「はじめに」より抜粋------------------------------
本書はC++の入門書です。文法を厳密に記述するのではなく、構文とそれを利用するサンプルコードを提示することによって、C++を紹介しています。
対応する規格はISO/IEC 14882:2014、いわゆるC++14です。本文で利用する開発環境はVisual Studioですが、サンプルコードはGNU C++とClangでも動作します。
その方法は脚註などで補足しているので、それを参考にすれば、Windowsだけでなく、macOSやLinuxでも本書の内容は試せます。
(中略)これからC++のプログラムを読み書きしていくために最低限必要となるであろう話題だけを選択し、本書を書きました。
プログラムを書くだけでよければもう少しコンパクトにできますが、他人が書いたC++のプログラムを読むのに必要な知識を入れるとこのくらいになるでしょう。
感情タグBEST3
C++初心者
C言語のポインタやメモリの概念がわかっていると理解しやすいと思います。あとJavaやC#などのオブジェクト指向を理解しているとつまづくことなく理解できると思います。ただ全くのプログラミング経験がないと歯がたたないと思います。C言語とJavaの経験者でC++がはじめてという人には良書だと思います。
Posted by ブクログ
ISO/IEC 14882:2014 (通称 C++14) に対応した教科書で、C++14 の機能を広く浅く網羅しています。
C++ は、2011年の規格 (C++11) で様々な新機能が追加されており、これから C++ を学ぶ人は、初めから C++11以降の仕様の下で学習するべきだと思います。
その意味では、最新の仕様が広く扱われていて、見やすく読みやすい本書は、手頃な教材になりそうです。
その一方で、「入門書」と呼ぶのにはやや難しいのではないかという印象も受けました。
「他人が書いた C++ のプログラムを読むのに必要な知識」を入れているとのことなので、「入門」の定義が、私のイメージする「入門」よりも高いところにあるのかも知れませんが、もう少し、扱う内容を絞っても良かったような気はします。
見やすく丁寧に書かれていますし、C++ の本としては非常にコンパクトにまとめられていて、取っつきやすくはあると思います(C++ の本って、本当に分厚いので…)。
基本的には良書だと言って差し支えない出来だと思いますが、お勧めできるかどうかとなると、判断が難しいところです。
購入を検討されている方は、自分の力量に合っているかどうか現物で確認された方が良いでしょう。