【感想・ネタバレ】本気で学ぶ中国語作文のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

外国語で「書く」という能力にも様々なレベルがあります。
この著作は、中国語に関してですが、
中級レベル(中国語3級、2級、HSK4、5級)の学習者を対象にしてると思います。

外国語を使っての作文で一番難しいことは、
自分が書いている文(文章含めて)が、果たして文法的に合っているのか、
間違っているのか、自然な文なのか、明らかに不自然なのか、
判別できないということです。

よって、作文の能力を上げるために、どう演習すればいいのか、
皆目見当がつかないことでしょう。
この本の著者は、まずは、日本語で文章を書き、それを中国語に翻訳することを、
勧めています。
よって構成は、
①日本語で書いた短文、長文を中国語に翻訳したもの
②その翻訳の間違いを、中国人のネイティブが修正する

になっています。
ただ、このスタイルで、自分の作文の能力が上がるかという保証は、
ありません。あくまで、他人が書いたものの、
正誤を見ているに過ぎないからです。

「ああ、そうなのか!」という反応はできますが、
それを、自分の作文能力に応用することは、
本当に難しい。

ネイティブは、そう書かない、それは、不自然な表現だと言われても、
書く方にしてみれば、判別することはできません。
本当に、作文能力を上げるのは、難しいことです。

ただ、作文能力を上げるためには、
当たり前ですが、
「たくさん、書き続けて、たくさんのお間違いを指摘され、修正して、
それを覚えて、また、書き続けること」を、ほぼエンドレスに続けないといけません。
そのためには、

①自分が何を書きたいかということが大事であり
②訂正してくれる人が必要

になるということです。
ということは、一般的な外国語の作文に関する本は、
この2条件を満たしていません。

ただし、自分が書き続ける上での参考としては、優れた本があると思うので、
その意味で、この本は、おススメだと思います。
また、書く上では、当たり前ですが、パソコンやスマホで「打つ」のではなく、
やはり、ノートに「手書き」するが、もっとも、書く上で、特に中国語の簡体字を覚える上で、
優れた方法だと思います。

0
2019年01月18日

「学術・語学」ランキング