【感想・ネタバレ】山田太一、小此木啓吾、「家族」を語る。のレビュー

あらすじ

新潟少女監禁事件以来、「ひきこもり」の問題に強い関心が集まっている。さらに、アダルト・チルドレン、お受験、幼児虐待、パラサイト・シングル、熟年離婚……「家族」に関する話題がメディアに登場しない日はない。本書は、『モラトリアム人間の時代』『「困った人」たちの精神分析』などの著書を持ち、日本の精神分析の第一人者として今なお活躍中の小此木啓吾氏と、「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」など、数々の名作ドラマを生み出してきた人気脚本家、山田太一氏が、日本の家族の「これから」を存分に語り合った一書である。「“老年期”こそ夫婦は輝く」「いじめを見て見ぬふりするのも、親の『やさしさ』(山田)、「セックスがなくても別れない日本の夫婦」「インターネットで家族ができる!?」(小此木)……家族のことで迷うすべての人へ贈る、暖かいメッセージの数々。心が軽くなる、家族のための「幸福論」。

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Posted by ブクログ

夫婦のこと、育児のことで肩に力が入りすぎないように、折に触れ読み返して思い出したい話がたくさん。



「(定年後の夫婦が)無理して一緒に何かしなくてもいい」山田
「(夫婦間に)会話がないことを一概にいけないとは言えません」小此木
「結婚してからいろいろあったけど、最期まで一緒にいてよかったという夫婦の方が多いのではないでしょうか。」
「今は夫婦の悪い面ばかり取り上げられていますけど、夫婦が長く一緒にいることのポジティブな意味が、もっと主張されてもいいのではないでしょうか」山田

「だんだん年をとってきて、自分の外見的な魅力が衰えたとき、夫婦のような、不合理といえば不合理な、鎖みたいなものがあったほうが助かるという人も多いのではないでしょうか」山田

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2013年05月01日

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