【感想・ネタバレ】ワード・オブ・マウス ジャコ・パストリアス魂の言葉のレビュー

あらすじ

天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスの貴重なインタビュー集

エレクトリック・ベースの概念を覆し、今なお多くのフォロワーを生み出し続ける天才、ジャコ・パストリアス。35歳という若さで他界するまでに残した、 数々の常識を打ち破ったベース・プレイは、どのようにして育まれたのか? 未だに謎に包まれた部分が多いのが事実です。そこで本書は、その謎に迫るべく世界各地に散らばったジャコのインタビューを集め、テーマごとに分類。圧倒的な存在感を持つベース・スタイル誕生の秘密を、ジャコ自身の言葉からひも解くとともに、激しく濃密に、そして誰よりも鮮烈に生き抜いたひとりのベーシストの生き様が、再び明らかになります。全ベーシスト/ミュージシャン、すべてのクリエイター必携の1冊です。

※本書は2010年に弊社より刊行された単行本を、文庫化したものです。

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Posted by ブクログ

 不世出の天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスのインタビューを集めたもの。
 2010年に出版された書籍の文庫化になる。
「ADLIB」誌と「SWING JOURNAL」誌に掲載された全インタビューの他、BBCラジオでのインタビュー、「ギター・マガジン」でのインタビュー等が掲載されている。
 彼の終焉間近での奇行等がスキャンダルに喧伝されていたこともあり、インタビューも支離滅裂な内容なんじゃないか、と思う人もいるだろうけれど、内容はその全く逆。
 どこまでも真摯に、どもまでも誠実に答えている彼がここにいる。
 似たような質問が各インタビューで何度か繰り返されることもあるが、そんな質問に対して、常に同じような答えを返している。
 ということは、インタビュアーやその場の雰囲気などでコロコロと答えを変えるようなことはせず、しっかりときちんと答えていることの証だろう。
 僕もベースを弾く人間の一人であり(決して上手くもセンスが良くもないが)彼の存在はずっと意識していた。
 初めて彼を知った後、自分が持っているフェルナンデスのジャズ・ベースのネックからペンチでフレットを全部外して「フレットレス・ベースだ!」と一人喜んだのを今でも覚えている。
 そのフレットレス・ベースはとてつもなく弾き難く、2年くらいそれでプレイしたあと、新しいフレッテッドのネックを買ってきて付け替えた、なんて情けないこともやっていた。
 それはともかく……。
 音楽に対してどこまでも誠実であった彼の姿がここにあり、読んだ後には、やはりあまりにも早過ぎた彼の夭折を残念に思わずにはいられない。

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2018年01月04日

Posted by ブクログ

ジャコ・パストリアスという天才ベーシストの音楽と人生を各種音楽専門誌に掲載されたジャコのインタビューを中心に構成したドキュメンタリー。

ジャコの音楽のバックグラウンド、特異な音楽世界、そのテクニックなどが余すところなく、記述されている。巻末にはジャコ・パストリアスの年表とディスコグラフィを収録。

自分がジャコという天才ベーシストの存在を知ったのは、ウェザー・リポートの傑作アルバム、『ヘビー・ウェザー』と『ブラック・マーケット』の2 in 1カセットだった。当時はベースと言えば、リズムセクションの一つで、バンドの中でも縁の下の力持ちという日の当たらない存在だった。ところが、ジャコのベースはサックスやシンセサイザーと肩を並べ、時には先頭に立ち、まるで歌を唄うかのように美しいメロディーを奏でることに驚愕した。以来、35年以上に亘りジャコのファンを続けている。ブート盤やベスト盤を含め、数多くのジャコの作品を聴いているが、何度聴いても飽きることはなく、新しい発見がある。それだけジャコの音楽は奥が深い。

僅か35歳で急逝した天才ベーシスト。『…神様、ありがとう。』が最後の言葉だったのか‥

ジャコ・パストリアス、ありがとう!

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2016年04月23日

Posted by ブクログ

「ジャコパストリアスの肖像」他の彼のCDを聴きながら読んだ。これまで以上にジャコはすごいと感じた。
 ジャコがデビューした頃、そのベースを弾いている姿があまりにもかっこよくてその弾いてるマネがしたくて国産の安物のベースを買って鏡の前でポーズをとったりとあほなことをしていたが、それほどそそられたのだ。 
 ジャコが表紙となったり、記事となることの多かった当時のジャズ系の音楽誌を何冊か持っていたのに処分したことが悔やまれる。
 ジャコがインタビューに答える一言一言に興味があるが、一番知りたかったのは30数年前に日本に来た時の不可解な行動とその後の破滅的な人生。
 天才ベーシストに何が起きていたのか・・・この書を読んで未だ彼を凌ぐベーシストはいないと思った。

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2016年11月02日

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