あらすじ
東邦食品工業の創業者で相談役の小林貢太郎が急死した。絶大な権力とカリスマ性で会社を掌握していた小林の死に、社内は大きく揺れ動く。大株主でもある未亡人・晶子の支持を得た社長の筒井は、周囲を蹴落としワンマン体制を築きあげていくのだが……。大手食品メーカーの創業経営者の突然の死と後継者争いを描き、今日、多くの企業が直面する経営承継問題の本質に鋭く切り込んだ、著者渾身のビジネス小説!
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Posted by ブクログ
なんだろうこの新聞小説みたいな唐突さ、適当さ。創業社長の死まですごく丁寧に主人公との交流を描いていると思いきや、創業社長はいきなり死ぬし、徐々にというのでなく唐突に先見の明がなくなるし、さっぱり展開についていけない。小説というものが自然と人物の内面に分け入りがちであることを思えば、革命的とさえ思えるほど事実の列挙に徹する文体、ある意味クール。
主人公が公認会計士だと最後の最後にはんめいするあたり、ちょっと手を抜きすぎだと思う。