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Posted by ブクログ
「失敗の本質」のシリーズ本 当初の作戦レベルから国家レベルへ深化しつつある
一方で、読後感は嫌悪感を増している
この国に「国家の負託」を自覚しているリーダーは存在するのだろうか
ことごとくが「小手先」グランドデザインを構想している者はいない
⇒「現実を直視しないこの国」本質は全く変わっていない 芹川洋一(日経)
日華事変の顛末ストーリーだが、最悪 国家としての意思も算段も欠いて
石原莞爾の満州事変をパクろうとして、本人は同じようなつもりで起こした事変だが
事は全く別で、中国固有の領土で起こした事変は、中国全域を征服しなければ終息しない
東條英機を典型例として、オペーレーションのエクセレンシーは見いだせるが
国家全体を見据えた戦略家は全く見当たらない
これはどういうことか?
一体誰が、戦争を意思決定し、終息条件のイメージを持っていたのか?
恐ろしいことだが、その当事者は存在しない
陸軍は、リーダー不在のままで、政治に横車、政治的責任は負わない(28)
特定の分野で有能でも、大局観や政治的英知を具備しているわけでは無い
戦争目的 自存自衛論か、アジア解放論か
多くは前者だが、後者の理念が大事「重光葵」
この理念があると、隊の規律は守られる
東條英機もオペレーションの人
イニシアティブを取らなかったのは、ヴィジョンが無かったから
ヴィジョンがなければ、精神論を語り、部下の意見具申を待つ