あらすじ
父の死をきっかけに、19歳で家業の酒店を継ぐも将来の展望が持てず、アメリカ生まれのコンビニ店へ商売替えを決意。自らの熱い思いを本部への手紙に託した結果、セブン-イレブンの国内1号店に選ばれる。1974年5月、東京・江東区に日本初のコンビニがオープン。以来43年、これは、著者が同店を日本有数の繁盛店に育て上げるまでの奇跡と感動のストーリーである。後ろから入れる「リーチイン・クーラー」をはじめ、「ロックアイス」「プルトップ缶」などの提案から、雨の日対策、ひと手間かけると売れる商品まで、現場から生まれた「より売れる」アイデアが満載。その他内容例を挙げると、◎コンビニを開くために結婚相手を探す ◎「おにぎり」「おでん」誕生秘話 ◎廃棄費用は宣伝費 等々 小売り業にたずさわる人のみならず、ビジネスパーソンから学生、主婦まで読んで胸が熱くなる一冊!
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Posted by ブクログ
本書は1974年5月15日に豊洲でセブン・イレブン1号店を開業した
著者の繁盛する商いのコツを真剣に書いた良書である。
著者がコンビニを始めようと思ったのは、酒屋を19歳の時に父から継いだ。
このまま酒屋の経営だけでやっていけるのかと疑問に思っているときに、
1973年8月29日付の日経新聞に「イトーヨーカ堂とアメリカのサウスランド社が
提携してコンビニエンスストアチェーンをフランチャイズで展開」という記事を観て、
これだ!と著者は直観した。
すぐ行動を起こした。
まず、ヤル気のあることを託して手紙にして本社に送った。
その時に本社ではヤル気は分かってもらったが一点だけ条件がクリアされていなかった。
それは、結婚していなければコンビニ経営はできない。
著者はその時24歳で独身だった。
早速、近所の小中学校の幼友だちに結婚して一緒に店をやってもらえる娘を
探したら、第一候補の彼女から結婚をしてもいいとの返事をもらった。
そこからトントン拍子に話は進み、いよいよ開店。
以下経営でのポイントを箇条書きにしよう。
・配送の車両が当時はなんと個別に来たので1日に70台が来て大渋滞
・当然今は物流システムが確立して1台が数店舗を廻って効率よくなっている。
著者のアイデアもすごい。
・当時のクーラーは前からしか出し入れできない為、商品を補充するのに大変。
そこで、現在のように後ろからの補充に提案して効率よくなった。
・もっとも気を付けるのは「欠品」を無くすこと。あの店に行ったらいつも
欲しい商品があると思わせると、お客はまた来るという。
最後に経営を長く続けて行くには、
利益を3等分する。
お店の経費の引いた残りを夫婦で2つに分けて、妻にもやる気をもたせる。
そして、妻には常に感謝して「ありがとう」を言うことらしい。
なんだかんだ言っても、家族と夫婦の絆が一番ってことだと思わせる
一冊になっている。
ブログ 「沖縄面白本棚」より。
Posted by ブクログ
1,フランチャイズ店を開店するには、250万円の所持金があればいい。自己資金を超える分は、本部が融資してくれる。赤字の経営をしても、自動融資してくれる。
2,トレーニング料も1日3万円。質問をメモにして講義時間外に回答を貰った。
3,レジの集計で金額が合わない時、0.2%以下であれば記録に残すだけでいい。
4,レジの台数(2台)等、いくつものやり方を日本流に変えた。
5,家族経営が基本。利益は必ず折半にする事。
6,店を始めて3か月の廃棄費用は宣伝費用だと考える。
機会損失を防ぐ方が大事。雨の日の弁当など他の店が少なく仕入れるときに多めに仕入れる。
7,商いとは”飽きない”愚直に色々試すとコツが分かってくる。
8,本田宗一郎は、一番長く商品と付き合うのはお客様
次は修理工 次に工場 設計者が一番短い。使う人の立場に立って設計を!