【感想・ネタバレ】セブン-イレブン1号店 繁盛する商いのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本書は1974年5月15日に豊洲でセブン・イレブン1号店を開業した
著者の繁盛する商いのコツを真剣に書いた良書である。

著者がコンビニを始めようと思ったのは、酒屋を19歳の時に父から継いだ。
このまま酒屋の経営だけでやっていけるのかと疑問に思っているときに、
1973年8月29日付の日経新聞に「イトーヨーカ堂とアメリカのサウスランド社が
提携してコンビニエンスストアチェーンをフランチャイズで展開」という記事を観て、
これだ!と著者は直観した。

すぐ行動を起こした。
まず、ヤル気のあることを託して手紙にして本社に送った。
その時に本社ではヤル気は分かってもらったが一点だけ条件がクリアされていなかった。

それは、結婚していなければコンビニ経営はできない。
著者はその時24歳で独身だった。

早速、近所の小中学校の幼友だちに結婚して一緒に店をやってもらえる娘を
探したら、第一候補の彼女から結婚をしてもいいとの返事をもらった。

そこからトントン拍子に話は進み、いよいよ開店。

以下経営でのポイントを箇条書きにしよう。

・配送の車両が当時はなんと個別に来たので1日に70台が来て大渋滞

・当然今は物流システムが確立して1台が数店舗を廻って効率よくなっている。

著者のアイデアもすごい。
・当時のクーラーは前からしか出し入れできない為、商品を補充するのに大変。
そこで、現在のように後ろからの補充に提案して効率よくなった。

・もっとも気を付けるのは「欠品」を無くすこと。あの店に行ったらいつも
欲しい商品があると思わせると、お客はまた来るという。

最後に経営を長く続けて行くには、
利益を3等分する。
お店の経費の引いた残りを夫婦で2つに分けて、妻にもやる気をもたせる。
そして、妻には常に感謝して「ありがとう」を言うことらしい。

なんだかんだ言っても、家族と夫婦の絆が一番ってことだと思わせる
一冊になっている。

ブログ 「沖縄面白本棚」より。

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2017年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1,フランチャイズ店を開店するには、250万円の所持金があればいい。自己資金を超える分は、本部が融資してくれる。赤字の経営をしても、自動融資してくれる。
2,トレーニング料も1日3万円。質問をメモにして講義時間外に回答を貰った。
3,レジの集計で金額が合わない時、0.2%以下であれば記録に残すだけでいい。
4,レジの台数(2台)等、いくつものやり方を日本流に変えた。
5,家族経営が基本。利益は必ず折半にする事。
6,店を始めて3か月の廃棄費用は宣伝費用だと考える。
 機会損失を防ぐ方が大事。雨の日の弁当など他の店が少なく仕入れるときに多めに仕入れる。
7,商いとは”飽きない”愚直に色々試すとコツが分かってくる。
8,本田宗一郎は、一番長く商品と付き合うのはお客様
 次は修理工 次に工場 設計者が一番短い。使う人の立場に立って設計を!

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2017年04月23日

Posted by ブクログ

セブンイレブンの日本第1号店のオーナーが書いた本。

明治大学在学中に父親が亡くなった為中退し家業の酒屋を継いだが、当時の酒屋の商慣習に矛盾を感じ、セミナーなどに参加する中で、アメリカにコンビニと言う形態のお店がある事を知り興味を持って勉強している中でセブンイレブンの日本出店計画を知り、直接是非参加したいと手紙を書いたことが縁で、日本第1号店に決まった。

その後著者自身の創意工夫や日々お店に立ち分析をする姿はそのままセブンイレブンの成長の姿と重なる。

示唆に富んだ話が数多くちりばめられていたが、特に自分は、不足した商品が出たらそのまま自動的に数量補充として発注するのではなく、顧客の層や地域制などを考えて、数を増やす減らす、同類の別商品も発注してみるなど常に仮説と実証を繰り返している姿は素晴らしいと思った。
そして仕事を楽しむ姿に感服した。

セブンイレブンは第1号店のオーナーがこの人で本当に良かったと思っているのではないか?と読んでいて思った。

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2017年04月14日

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