【感想・ネタバレ】イノベーション・ファシリテーターのレビュー

あらすじ

さぁ、新しい現実づくりに挑戦しよう。

少子高齢化、地方の衰退、震災からの復興といった社会的問題を解決するために年齢、国籍、業種、性別などを超えた対話の場が急増している。
これらの対話をリードするイノベーション・ファシリテーター<新しいアイデアやプロダクトを新しい方法で世の中に提供して、社会に変革を起こそうとする人々を支援し、うまくことが運ぶよう舵取りする人>に
なるための思想と方法論を詳細に解説した初めての本。

【著者紹介】
野村恭彦(のむら・たかひこ)
フューチャーセッションズ代表。
富士ゼロックスを経て、企業、行政、NPOを横断する社会イノベーションをけん引するため、2012年に独立。
金沢工業大学教授(K.I.T.虎ノ門大学院)。国際大学GLOCOM主幹研究員。慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。
著書に『サラサラの組織』(共著/ダイヤモンド社)、『裏方ほどおいしい仕事はない!』『フューチャーセンターをつくろう』(ともにプレジデント社)。
翻訳監修書に『コミュニティ・オブ・プラクティス』(翔泳社)、『ゲームストーミング』(オライリージャパン)、『シナリオ・プランニング』(英治出版)などがある。

【目次より】
◆第1部 イノベーション・ファシリテーターの思想
□第1章 フューチャーセッションを開くまえに
□第2章 問いを立てる
□第3章 ゴールを見つめる
□第4章 信頼関係を生み出す
□第5章 参加者一人ひとりを主人公にする
□第6章 集まった人たちならではの意見をつくる
□第7章 デザイン思考と未来思考
□第8章 関係性のつなぎ直しで課題解決
◆第2部 フューチャーセッションの実践
◆第3部 不安、疑問に答えるQ&A

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ファシリテーターの参考書となるような本だった

問いが大切
誰に参加してもらいたいかを考えて問いを作る
問いはしっかり練る

たくさんの参考事例や進め方など具体的な記述がある
付箋が張ってある所を度々読み返すべき

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2022年01月17日

Posted by ブクログ

ワークショップやファシリテーションの本は多いものの、本書ではなぜそうしたセッションを行うかという思想から実践までが述べられています。未来づくりのための対話の場をフューチャー・セッションと名付け、その準備と継続について実例も交え丁寧に書かれています。

それぞれのセッションを成功させることもさることながら、大事なのはセッションを継続し、関わる人達の関係性・信頼性を強めていくことだと思います。本書はそうした一連の取り組みについて書かれた良書だと感じました。全国にたくさんのフューチャーセッションが生まれ、社会が変わっていくことを期待します。

ーーー
本書はセッションで使う小ネタも豊富に紹介されていて、「手あげルール」は実際のセッションでも効果絶大です。ぜひそれだけでもお試しください。

0
2015年10月11日

Posted by ブクログ

・イノベーション・ファシリテーターの目的は、会議で合意形成を作ることではありません。達成したい社会的な課題に対して、課題の当事者及びその関係者=ステークホルダーたちの関係に変容を生み出していくことが目的なのです。関係に変容を生み出すとは、簡単にいうと、それまで知らなかったもの同士が互いの想いや背景を理解し合うということです。
・好奇心を発揮して話を深堀すると、当事者の本質的な想いに触れることができます。
・その目的を達成して、あなたが一番仕合せにしたいのはどんな人ですか?
・こんなことが起きたら嬉しいと思える、最も小さな成功は何ですか?
・フューチャーセッションは、社会的な課題の達成に向けて、何度も重ねる探求のプロセスです。
・課題の構造をタテからヨコに→ワークライフバランスは仕事と暮らしがトレードオフではなく、調和するもの、と課題を見直す
・よい問い ①誰も考えたことのない問い ②多くの人がおかしいと思っているテーマ ③公共性がある
・小さな問いを組み立てながら、メインの問いが少しずつ自分ごとになるようにしていく
・多様なステークホルダーが理解できて、なおかつ共感できるシェアードバリューを作ると、お招きしたいステークホルダーの顔が見えてきます。
・誰かのために本気になる
・ゴールは曖昧なままでいい
・フューチャーセッションの目的は対話をスムーズに行うことではなく、社会的な課題を解決することです。そのために最も効果的なことは、これまで交わらなかった人同士が交わり、お互いの立場を理解して、相互に支援し合えるように関係性を結び直すことです。
・本当にクリエイティブな人とは、たくさんのアイデアを出す人というよりも、大切なアイデアやプロジェクトを実現するために自分自身を変えてしまうこともいとわない人
・未来思考とは、物事を考える視点を未来において、そこから現在を振り返ることによって、今起こしたいアクションを決める思考方法のことを言います
・フォアキャスティングで物事を考えすぎると、予測可能な問題に対していかに対処するかという発想に縛られてしまい、発想の転換が起きなくなってしまうことなのです。
・問いはポジティブに
・ハイポイントインタビュー:最高の体験について尋ねるインタビュー手法
・短い時間だからこその「試しにやってみよう」という前向きなパワーを引き出すことは、イノベーション・ファシリテーターの重要な役割なのです。
・議論(考え方をぶつけ合いながら1つの答えを打ち出していく)>対話(特定のトピックに関して、お互いの意見の違いを理解し合い、質問によって相手の知性を引き出す)>会話(楽しむための言葉のやり取り)
・クイックプロトタイピング。大切なのは試作して可視化すること
・何かすごくいいたい意見がありそうなので、せっかくならみんなの前で話してみていただけませんか?その話の中にイノベーションのヒントがあるかもしれません

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2016年06月18日

Posted by ブクログ

イノベーションファシリテーターというのは資格でないが可能性をもったリーダーシップに直結した新しい職業。
こういった職業は増えてくることでしょう。
フューチャーセッション受けて見たい。
→他の本も読んで見よう

※想いから問いに変える事でストークホルダーを巻き込む→ゲーム感覚。
※デザイン思考→プロトタイプ試作品をつくる→
※未来思考

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2018年07月01日

Posted by ブクログ

コラボレーション、オープンイノベーションという手法的有用性と、「費用対効果が明らかだから」とは明確に異なる動機ーー社会善のためーーという2つの車輪をきちんと回して走らせるための考え方と方法論。初心者にも分かりやすく事例も豊富で参考になります。

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2015年05月28日

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