あらすじ
誰にもできる方法が日本の「農と食」を救う!
能登の農家・西出隆一さんは「微生物農法」を実践する土づくり・野菜づくりの名人。西出式農法のキーワードは「おいしい・多収量・高品質」――
土づくりには惜しみなくお金をかけて、徹底してよい土をつくり、そこから「おいしく」、病虫害が少ない「高品質」な野菜をつくる。そうした野菜を大量に生産できる土ができているため「多収量」で「儲かる農業」が実現できるのだ。おいしくて安心して食べられる野菜を、たくさん収穫して儲かる農業を実践してきた、すごい農家のすごい農法とは!?
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Posted by ブクログ
久しぶりに農業にカんする本を読むことができた。
著者は同業他社で仕事をなさっていた方で、お仕事をなさっていたときに一度お目にかかったこととがある。
つい最近再開したときに、この本をお書きになったことを教えて頂き、送っていただいた。
内容は青果物の流通業界にいて、仕入に携わってきた人間ならほとんどの人間が感じていることで、多くの人に伝えてきたいことであろう。
どの業界でもそうだと思うが、健全な仕事(経営)とはどのようなものであるのか?
農業であれば、しっかりとした土を作り、作物の生育を管理、収穫していく。どこに投資を行い、いつ回収を行っていくのかを考える。
闇雲に土作りと勘違いをして、肥料を入れるのではなく、必要な分だけ、肥料を入れ、時には思ってもいない量が必要になるときもあるが、それをどのように分散して投資していくのかを考え、回収計画を合わせて考えていく。
極めて絵単純であるが、なかなかできないことである。
それらの事例を、わかりやすく書いてある。
この本を読むと、今多くのメディアが報道している、日本の農業について、違う側面から考えることができてくると思う。