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「フル・エンゲージメント」(夢中で没頭できる状態)になるには肉体、情動、頭脳、精神がバランス良くなっていないといけないという話がメイン。で、それをどうバランス良く保つか、鍛えるか?という話が第2部に書かれています。
儀式(習慣)の作り方なども示唆に富んでいますし、巻末にある付録で自分の「フル・エンゲージメント」についても考えることができます。
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スポーツ心理学のジム・レーヤーがまとめた現代人のエネルギーの管理術です。特にテニスの分野で活躍している著者で、往年のプレイヤーのメンタルトレーニングを担当してきた経歴の持ち主です。
特定の分野に特化したノウハウ本はたくさんありますが、この本はそれらの本とまったく違ったアプローチをとります。
各個人の総合的なパフォーマンスを上げるために、4つのエネルギーをうまく管理することの重要性を教えてくれます。
・身体:食事や睡眠のとりかたで、一日のエネルギーがかなり違うことを教えてくれます。
・情動:これは気持ちの持ち方についてです。楽しむことポジティブになることの重要性を気づかせてくれます。
・頭脳:やわらかい頭でいることの大切さを教えてくれます。
・精神:目的意識をもって生きていくことの重要性、時には自分が快適に感じる領域を超えることの必要性も教えてくれます。
私ですか?
この本を参考にカレンダーを分類しています。それぞれの分野で色分けをしているので、カレンダーがカラフルになっていないと、日々の生活に偏りが出ていることをすぐに察知できるようになっています。嫌いなことだらけのカレンダーになったりしていると、すぐに好きなことをいれて取り返すようにしています。結構おすすめです!
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ロジャーが日頃からつきあっている三人の友人はゴルフ仲間だった。三人と過ごす時間はリラックスできたが、深い満足感はなかった。38
なんだか本当の友情というよりも、学生のつきあいのように感じられるのだ。39
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あの戦争が始まってから、私は何があっても日中に仮眠をとった。それが、私の負った責任を全うするための唯一の道だったからだ。93
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従業員の生産性を規定する最大の鍵は、「上司または同僚から好かれていると感じているかどうか」「この一週間の間に認められたりほめられたりしたかどうか」「職場の人間から『よくやっているね』としばしば声をかけられているかどうか」だった。114
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「人生のなかには本当に大きな曲がり角が、大事な時があって、そこで何に頼るかによって、どうやって暗闇から抜け出せるかが決まってくるということがわかりました」123
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持続的にいい仕事ができる要因の一つは、職場によい友人が少なくとも一人はいることだという。123
あなたが与えるばかりで、相手から受け取るものがほとんどない関係だと、いつかあなたのなかに不足と欠乏の感覚が湧き上がってくる。一方通行の関係は、真の友情とは呼べない。124
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自分の人生のなかで一番足りないものは人間関係の質だ、と彼は考えた。
妻や子供との間にしても、自分の築いてきた人間関係はあまりにも薄く、表面的だ、と感じていたのだ。125
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アナコルキアにおいては、それぞれの徳はそれ一つだけでは徳とは言えない。あらつる徳が全体として有機体をなしているのである。
たとえば正直さも、相手に共感する気持ちがなければ、単なる冷酷さになってしまうということだ。140
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そもそも何かを考え出すという創造的な作業自体が「往復運動」の性格を持っている。147
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人間にとって最も大きな挑戦は自己変革だ。勇者の旅は、何かのきっかけで「私は変わらなくてはいけない」と気づいたときに始まる。195
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幸福感はより高い生産性と明らかに結びついている。つまり、金で幸せが買えるとはかぎらないが、幸せだと金が入ってくる可能性がある、ということだ。205
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自己管理は身体面だけでなく、情動、頭脳、精神のすべてにおいてしっかりしよう。
他人に奉仕することは私の責任であり、特権でもある。216
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いやな部分も含めて「自分」というものをすべて受け入れなければ、いつまでたっても自分の最大の敵は「自分」のままである。240
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「何も考えずにできることの数を増やしていくことによって文明は発展していく」250
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目標が過酷なものであるほど、儀式も厳しいものにする必要がある。254
儀式によって生活にリズムと区切りができなければ、私たちはいつまでたっても日常生活の忙しさに追われるばかりであり、ひとときの誘惑にまどわされ、意志と自制心の限界に足を引っ張られることになる。256
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大事なのは、自分の目標をどうやって忘れないようにするか、ではない。日頃の儀式をきちんとおこなっていれば、頻繁に思い出すことになるのである。261
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●肉体は、エネルギーに満ち、
●情動は、前向きで、
●頭脳は、正しい方向に焦点を合わせ、
●精神は、本当に大切なものは何かを自覚している。
●すぐれたパフォーマンスを引き出す鍵は、「時間」ではなく「エネルギー」にある。
私たちのエネルギーは多元的なものである。
●一つの次元のエネルギーに起こった変化は、あらゆる次元のエネルギーに影響を及ぼす。
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時間管理術のみにハマってしまっていた自分にとってこの「時間管理よりエネルギー管理だ」の概念はとても刺激的だった。トップアスリートを導いてきた著者だがビジネスマンにもそれは有効だと言う。
著者はエネルギーを「肉体面」「情動面」「頭脳面」「精神面」の4つに分類されるとしている。
それを適宜に消費し回復する(往復運動)によってそれぞれ鍛える事が出来、成長する。
そのためにはそれぞれの面で自分がどんな状態にあるかを自省し「目標を定める」→「真実と向き合う」→「行動を起こす(儀式)」という流れを踏まないといけない。
肉体面・・・GI値の低いものを食べる
水を毎日2L飲む
情動面・・・肉体面が多いに影響
自身のポジティブな気持ちの基となるもの。
自信、自制心、社会的能力、共感能力
頭脳面・・・情動面との相反するベクトル、バランスさ
せるもの。
頭脳の準備、視覚化、自分に対する前向き
な語りかけ、時間管理、創造性
精神面・・・情熱、忍耐力、他者と関わっていこうとする
エネルギー
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もう無理です。
となるときに読むと何か感じるものがあるかも。
儀式と習慣の重要性は重々承知しているもののなかなか実行できない。
これを機に少し変えていこうと思う。
とりあえず運動します。
Posted by ブクログ
著者の主張
・優れたパフォーマンスの成否は、エネルギー管理である
すなわち「肉体・情動・頭脳・精神」のエネルギーの消費と回復の全体のバランスを
取ることが最も重要である。
・4つのエネルギーの鍛え方及び目標をもって生きる事の重要性を説いている。
本書を読むだけではなく、実践することにより意味がある
印象に残った事
・「自分にとって本当に大事なものは何か」という価値観
→「現在の生活は、この生活を手に入れるために犠牲にしているものと比べて価値があるか」
・「人間とは、自身が内包する複雑さと矛盾の総和である。」
→「相反する情動の間を自由に柔軟に行き来できることが理想である」
・「現実的な楽観主義」
→「現実を直視する」と「常に目標に向かい前向きに取り組む」という相反するベクトルを内包する
頭のチャンネルをどれだけ切り替えられるかに大きく左右される
Posted by ブクログ
スポーツ心理学の視野から、エネルギーに視点を当てて、成功への方法論を探るというもの。身体、情動、頭脳、精神の4つのエネルギーにフルエンゲージすることで、成功に近づいていく。エネルギーを使い果たしてはだめというところは特に共感した。
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肉体面、情動面、頭脳面、精神面において、健康的なリズムを保つ。
ストレスの限界値を上げる、または解消する。
昼寝などの休息を入れる。
今の空腹度は、10点中何点か?
現実的な楽観主義。
持続的に運動するよりもインターバルトレーニングを重視。
昼間に運動する。
ダヴィンチも休息中にアイデアを思いついた。
仕事中ではない。
能は使えば使うほど成長する。
毎日単語を覚える。
人生の終わりに、後世に残したい人生の教訓は何か?
価値基準は何か
仕事用のビジョンと家庭用のビジョンをつくる。
それぞれ、取り掛かる前にそれを読む。
努力を儀式化する。努力を保つのは疲れる。
意志の強さに頼る必要性を減らす。
その日の行動を予習する。復習のため、チェックリストをつける。
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今までは時間を管理せよという本が多かったが、本書はエネルギーを管理せよということを勧めている。一日の中でどのようにエネルギーを使い、そしてどのようにエネルギーを回復していくかが鍵になる。健康のため筋肉をトレーニングするように、精神面の筋肉もトレーニングが必要。そのために、あえてストレスに立ち向かう場面も必要である。
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● エネルギー量を増やせるかどうかは、自分の限界を超えて頑張り、そのあと定期的に回復の機会を持つことができるかどうかで決まるのです。そして回復のときにこそ、人は伸びるのです。
● 大事なのは、人生があなたに目標を与えてくれるかどうかではなく、あなたが自分の心に深く根ざす価値観を実現する道具として人生を積極的に活用しているかどうかである。
● 人を支えているのは、肉体・情動・頭脳・精神という四つの面のエネルギーであり、それぞれのエネルギー状態をよくすることで人は「フル・エンゲージメント」、すなわち優れたパフォーマンスをおこなうために最適な状態となる。