【感想・ネタバレ】冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「天地明察」や「光圀伝」、またはアニメ「PSYCHO-PASS」なんかでご存知作家の冲方丁氏が奥さんへのDV容疑で逮捕って報道がされてしばらく経って、そういやその後どうなったのかなぁと思っていたらその頃の事を本にしてました作家って凄いですねって一冊。

いや、下手なホラー小説よかより全然怖い。本当に怖い。警察・検察・裁判官などはまぁ当てにはならないよなぁドラマや小説とは違うよなぁとは思っていたけれど、まさかここまで酷いとは思わなかった。話半分としても酷すぎる。

もうこの国では冤罪は有罪になるのがよーくわかった。あと警察の気分次第で逮捕されて留置所でエタヒニン扱いされるし、供述調書も警察の思うがままで、真実はどーでもよくって淡々と有罪にされていくってのもよーくわかった。

勿論この本一冊で「警察やべぇ!」って思い込むのはあまりに稚拙だとは思うけれど、でもやっぱり不安になるよねぇ… これを喜劇として笑い飛ばす度量が果たしで自分にあるかと思うとこれまた不安になるな…

あとはあれね、裁判官ってハンコ屋さんなので、ぺったん。

確かに逮捕された段階では犯罪者でもなんでもないのに完全に犯人扱いってまぁ警察だけじゃなくって多くの国民の側にも問題あるよね。逮捕=犯人って考え方があまりに浸透していてもう警察の思う壺よ。

ホント、怖い一冊。
あと冲方丁先生保科正之の本書いて!!

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2016年11月03日

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