【感想・ネタバレ】フランスはどう少子化を克服したかのレビュー

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Posted by ブクログ 2018年03月18日

フランスでは国のために人口を増やそうとは言わない。出生率の維持、世代の更新という表現を使う。
妊娠中のパートナーと人前に出ると男は素でいられない。そのため男だけの出産準備クラスにする。
無痛分娩を選ぶのは痛いのが嫌だからではない。産んでからの方が大変だから。
保育支援はコストではなく投資。
フランス...続きを読むは階級社会。
2023/12/1
子育てが大変だと認められている。親の育児能力に対する期待が低い。

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Posted by ブクログ 2017年09月10日

フランスの幼児に対する取り組みをまとめた好著だ.冒頭に出てくる無痛分娩の話は膝を打つものだ.父親に14日間の出産休暇を出すという発想も素晴らしいが,無痛分娩は母親を精神面でサポートすることを前提に取られている手段だというのも素晴らしい.p58の麻酔医のコメントはぜひ日本の医療関係者や出産予備軍の女性...続きを読むに読んでほしい.3歳からは国が子供の面倒をみるシステムである保育学校.保護者に負担を掛けない考え方.2014年度,3歳から6歳児の教育政策に使われた公的資金は,日本円で1兆9千億円.0~3歳児の保育政策にもほぼ同じ予算が分配されている.等々,バラ色の評価が目白押しだが,教育格差は日本以上に深刻そうだ.面白い視点の著書だった.

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Posted by ブクログ 2017年02月12日

■フランスでは0~2歳児関連の政策は「家族・子供・女性の権利省」,3歳以上の児童関連の政策は国家教育省が担当する。
・0~2歳までは「保育」であるが3歳からは「教育」の対象
■3歳から5歳までの3年間は教育の重要なファーストステップであり,そこで身につけるものとして国家教育省は5分野を掲げる。
①あ...続きを読むらゆる場面での言葉を使わせる
②体を動かして意思を表現し,理解する
③芸術を通して意思を表現し,理解する
④自分でものを考えるための基本技術を身につける
⑤世界を知る

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Posted by ブクログ 2016年10月23日

SNSを通じて知り合ったフランス在住のライター高崎順子さんが、ご自身の経験と、きめ細かい調査でまとめられたレポート。フランスが少子化問題に対してどのような対策を行ってきたか、今どのような問題が残っているか、とてもわかりやすく書かれている。特に興味深かったのは第1章。父親を父親にするための国をあげての...続きを読むシステムというのは、とてもユニークで本質をついていると思う。

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Posted by ブクログ 2023年12月05日

他の本を読むなかでフランスの教育や社会制度に興味が湧き、遅ればせながらこちらも読みました。

制度を整えるだけでなく、その使いやすさもセットで整えることが重要だと感じた。
また、子育ては大変なものだからみんなで支えていく必要があるよね、という共通認識によって、精神的な負担も和らげられているのだろうと...続きを読む感じる。なんでも自己責任で片付けられがちな日本との大きな違いだと思う。
フランスの保育学校での分業制の事例などは、長時間労働が問題となっている日本での教員の労働環境を改善していくヒントにもなると感じた。(保育学校の存在により、小学校以降の不登校等の問題に対して良い影響が出ているのか気になった。)

個々の事例そのものも、すごく参考になると思うが、それ以上に、現状に満足せずによりよい仕組みを合理的に整えようとする姿勢、その実現が可能となっている社会のシステムが、何よりも日本が見習うべき点だと思う。
本書の終盤の関連する記載が印象に残った。

「個人の熱意が実って、国を動かし、生活が変わっていく。そして国の未来を支える。19世紀の保育問題に端を発するフランスの保育学校は、「人の思い」が可能にするダイナミックな社会の変化を実証しています。この事実を知るだけでも、今の日本社会にとって、力強い励ましになるのではないかと思うのです。」

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Posted by ブクログ 2023年02月10日

子どもを持つことを決めたときに読んだ本。
誰だって、産んだ/産んでもらっただけで親になれるわけじゃないんだよな。男性育休とか待機児童の課題が解決されないと少子化は止まらないよね。

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Posted by ブクログ 2022年08月23日

フランスにおける子育てを取り巻く環境をざっくり知ることができて、非常に勉強になりました。
費用面で手厚い支援があり(妊婦健診など)、3歳以上は必ず「保育学校」に入れるという環境が、親の金銭的、精神的、時間的な負担を大きく軽減し、子供を産む不安が少ないため少子化克服、、となるため、日本も制度面で学ぶこ...続きを読むとが多いと感じました。

0〜2歳については、保育園に入れない子供が非常に多いことは日本同様だが、「母親アシスタント」という“フランス版保育ママ”や、ベビーシッターの活用でほぼ社会問題化していないようです。

ただ「母親アシスタント」は時給3〜4€と記載があり、時給約500円?生活できるのか、、?と思い調べてみると、パリの母親アシスタントの約半数が移民であり、大半が学歴も低く、職業として社会的評価が低いため、他の職業を選択しうる人はこの職を選ばないようです。
先進国の育児負担を途上国女性が補う構図となっているため、この点は移民国家ならではだなあと感じました。

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Posted by ブクログ 2018年12月01日

日本と学校の制度が大きく違って驚いた、向こうへ行って住むことになった時にこの違いは絶対に知っておきたいので、これは購入して行く前にもう一度熟読しようと思う

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Posted by ブクログ 2018年11月12日

この本を読むと、フランスが子育て大国と胸をはっているのがよくわかる。それほど、日本との差は大きい。男性の育児参加、職場への罰則、無痛分娩、保育園の充実、などなど、とにかく保護者の負担をいかに減らすかの発想に満ち満ちている。

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Posted by ブクログ 2018年09月04日

幼児教育に関わる歴史や文化が日本とはかなり異なり、この部分の差は如何ともし難いと感じたが、3歳から6歳の子供のほとんどが通う保育学校というものが独特で参考になると思った。日本でまったく同じものが作れるとは思わないが、幼稚園や保育園から小学校へのつなぎ方や、貧困世帯へのサポートのあり方は参考にできるは...続きを読むずだ。

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Posted by ブクログ 2017年11月13日

フランスで行われている少子化対策を、実際に現地で子育てしながら仕事をされている著者がレポートしています。
日本の少子化対策とは比べものにならないほど、少子化に効果がありそうな施策がいろいろとあります。

特徴的なのは3歳から全入の保育学校(小学校の前段階となる教育機関)に無償で入学でき、月・火・木・...続きを読む金は午前と午後、水曜は午前、子どもを預かってもらえる(というか教育してもらえる)という点です。

少子化対策に関心のある方は必読と思います。

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Posted by ブクログ 2017年01月30日

パリに1年半、20年前になりますが、住んで居ました。文句を言ってナンボの国民気質、日本人とは違いました。質素な教員環境は知りませんでした。隣の家の嫁さん、旦那と駆け落ちが結構多かったかと。
現職の幼稚園、保育園の経営者にはヒントが有りかと感じます。

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Posted by ブクログ 2023年08月19日

メディアで日本と比較されるのは北欧の国のイメージの方が強いが、フランスも時には見かける。フランス在住の著者自身の体験も踏まえて日仏の比較をし、フランスでの出産・保育の充実ぶりをレポートしている。

制度の充実よりも、人々の意識や文化の違い方が最終的には明暗が分かれる。フランスの制度の充実ぶりに最初は...続きを読む感心させられるが、地域差や経済格差による度合いは日本以上にあるようだ。しかし職場や周囲の理解(フランス版の同調圧力もほのめかされている)が日本とだいぶ異なることが伺える。

男性の2週間の育児経験期間と無痛分娩の章が印象深い。前者は人によっては人生観が変わるくらいの経験になるらしい。無痛分娩については、自分では経験できない事ながらも出産は本当に命がけな事なんだと思い知らされる。

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Posted by ブクログ 2020年04月08日

男性が読んでも、ためになる情報が多いと感じました。

「何を手伝えばいいの?」
私は相手を思った言葉だと感じましたが、人によるんですね。情緒が不安定な時にはどんな言葉を掛けるといいか、お互い神経質になりますよね。
怒りからは何も生まれない。理解し合い、相手が何を思ってそう言ったのか、それを理解し合え...続きを読むる関係にしたいですね。

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Posted by ブクログ 2019年09月10日

フランス在住で実際に子を保育園に通わせている筆者による、フランスの保育施設の実態、幼児教育政策についての本。
保育施設運営者やフランス人ママにはもちろん、政府系関係者まで幅広くインタビューしている印象。

2019年現在で読んだ感じとして、日本とあまり変わりないのでは?という印象。保育園やベビーシッ...続きを読むターの負担料、保育園でのオムツ処理問題など。むしろ保育園への入りやすさは日本の方が入りやすいのでは、と感じた。
あと、「保育学校」は日本でいう幼稚園に似てるのかなと思った。最近は教育重視の保育園もあるし、日本もあながち遠くないのでは?まぁたしかに、フランスのように「保育学校が目指す5つのこと」のようなものが国で統一的に設定されてたら、教育格差の問題にも対応できるのかも。

一方でフランスの制度でいいなぁと思うものも。
・保育園、ベビーシッター料金の50%を所得税から経費として控除してくれる仕組み!
つまり自治体の負担は変えずに、個人の負担を減らし、国が保育にお金をかけてくれるってことだよね。心強い。
・フランスの国家教育省大臣は39歳の女性政治家。しかも双子のママということ。そして0-3歳の保育政策、3-6歳の保育学校に潤沢にお金をかけているということ。
やっぱり政策立案者が当事者、現役のワーママっていうのはすごいよ。いい面悪い面あると思うけど、国民のワーママの立場としては、現実的な問題や、あったらいいな、をきめ細かくわかってくれるだろうから、めっちゃありがたいだろうな。
(まぁ、日本でもし実際現役ワーママが大臣になったら「自分本位で政策を考えるな」とかめっちゃ叩かれそうだけど…そしてどちらかが炎上して終わりだな。本当に女性は生きにくい社会だよね。)

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

フランス政府は90年代より
「男女が平等に、仕事と家庭、両方の責任をよりよく果たすこと」を掲げ、「家族政策」に方向展開し、企業も巻き込んだ国家政策と取り組んだ。
結果、1993年に1.66まで落ち込んだ出生率が2010年には2.00超まで回復した。回復には時間がかかる。

今の日本の「少子化対策」で...続きを読むは回復は見込めない。
政府は「希望出生率1.8」を目標に掲げているが、現状の1.44の維持もままならない。

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Posted by ブクログ 2017年03月04日

フランスの社会保障の実情を知ることができた。
そもそも日本とは考え方が違うから、その政策をそのまま日本に持ってきても定着しないだろう。
ただ、女性が働きやすい状態には何が必要かは考えられるから、それをどう日本に応用するかだと思う。

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Posted by ブクログ 2016年11月16日

この手の本を読んでいつも思うことは、日本(政治家・官僚・男性等々)は、何故こういった事実や情報や歴史が歴然と転がっているのに、何故一向に学んだり取り入れたりしないのだろうかということだ。
既得権益や目先のことに捕らわれて、根本的解決を図ろうとしないこの国には絶望的な気になってしまうが、この思想や指摘...続きを読むを今こそ真摯に取り入れるべきなのではあるが・・・。

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