【感想・ネタバレ】ロボット運用のプロが分析してわかった 最強の株式投資法のレビュー

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常識が間違っていた!?

何をもって「最強」というかにもよりますが、タイトルと内容が合ってないように思いました。私は資産を数十倍に増やすようなのを想像していたのですが、この著者の考える「最強」とは、大きなドローダウンを食らわず長期に渡りコンスタントに増やし続けられる投資法のようです(自分の好みによて調整するとのことですが著者はそういう鉄板の投資を最強と思っているように感じました)。そういう意味で想像していたのとは違っていたのですが、☆は5つです。理由は私が想像もしていなかった角度からの分析が、長年投資をしていていつもやられる失敗の原因を見事に指摘してくれていたからです。目から鱗がこぼれました。これまでも数々の凄腕投資家が登場しては消えてゆき、ずっと残っているのは投資しているのかも怪しいような株式評論家ばかりですよね。その理由もわかりました。文章自体は非常に読みやすいのですが、初心者向けの本ではないと思います。いろいろな本を読んで勉強し、手痛い失敗を食らってなぜ勝てないのだと迷ったときに本書に出会えれば最高かなと思いますね。投資手法の耐久性を調べる方法は、よくこんなの考えたなーと感心しました。

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2016年10月30日

揺るがぬデータ検証は驚きの連続

タイトルからはセミプロや上級者向けと思われるかもしれないが、中長期で取り組む個人投資家であれば初心者から上級者まで読んでおくべき。勘や感覚や経験に頼らず、過去の株価データという事実に基づいてコンピュータで分析、これまで信じられてきた株の世界の常識が「ウソ」だったことをバンバン明らかにしていく。


移動平均線で株価は反発したり押さえられたりするのか、ゴールデンクロスで買い→デッドクロスで売る投資法を15年継続したら資産はどうなったか、「損切りは早く利は伸ばせ」は本当に実践すべき教えなのか、株は5月に売られる(Sell in May)はアテになるのか……などなど。これまで投資本やアナリストや株式評論家などが、当然のように市況解説や投資指南に用いてきた常識や知識が、膨大な株価データという揺るがせない事実を前にけんもほろろに惨敗していく。

投資雑誌などで「この手法で〇億円を稼いだ!」などをグラフ付きで紹介したものなどは「たまたま成功したところを抜き出している可能性がある」とか、後付け解釈でいくらでも言えてしまうことを暴いていたりして、ここまで書いちゃっていいの!?と思う部分も。ただ、機関投資家やヘッジファンドなどはそういうことは全部知っているわけで、同じ土俵で戦わないといけない個人投資家だけが真実を知らずカモにされているのだとしたら、まずい。これまでこういうことを書いている本は知るかぎり皆無なので非常に斬新だった。

その上で、高性能な分析ツールを使ってデータに基づいて有効と証明できる投資戦略が幾つも紹介されているし、読者が自力で自分に合った投資法を探し出せるように、その方法が詳しく解説されている。これまで高性能な分析ツールは機関投資家などのプロかプログラミングの知識のあるセミプロ用のものしかなかったが、最近になって個人投資家でも使えるものが出たとのことで、本書の分析もそれを用いて行われている。

読みやすくわかりやすい文章なのも非常に良かった。頭にすんなり入ってきて、個人レッスンを受けているようだった。とりあえず一読するだけでも、変な通説を盲信して不用意にお金を減らすことは防げるようになるだろう。

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2016年10月06日

Posted by ブクログ

株式投資でよく言われる常識やアノマリーをデータ分析から白黒させようと言う、面白い趣旨の本。各種指標が有効なのかも含めて、色々な常識を覆す内容。特に前半部分は読む価値有り。

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2022年08月12日

これは良書です

チャートを参考にして株を売買している人はぜったいに読んでおくことをおすすめします。今までのテクニカル投資本に書かれていたことは何だったんだと思い知らされる事実が、これでもかと出てくるから。そら儲からなかったわけだ。その上で、テクニカルを使ってどう勝てるかという投資戦略の探し方が書かれています。少なくともこれまで読んだことのない内容。こうすれば儲かるというよりは、ドローダウンにどれだけ耐えられるかを考えながら、手堅い利益を積み上げていきましょうという感じかな。

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2016年10月13日

Posted by ブクログ

マネックス証券のトレードステーションによって、過去データによる分析ができる。

ゴールデンクロスは堅牢なシステムにはならない。パラメータによって成績がガタ落ちする。

売買代金、出来高が多い株ほどテクニカル分析が生きる。そうでない株式はやりずらくなる。

株価が行ったり来たりするものなら、損切は逆効果。
売却は単純に買った日の20日後などと決めること。損切りのかわり。

勝率よりPF。検証期間は最低5年、できれば10年。

投資が好きな人は長期投資ができない。仕事が好きな人は短期投資ができない。

過去のデータでパラメータを決めて、その後のデータでフォワードテストをする。

「コックが多いとスープは台無しになる」=テクニカル指標が多いと弊害が多い。2つの指標を決める。
RSIとMACD、ボリンジャーバンドとRSI。


トレーリングストップはATRの過去何日かの平均のどのくらいにするか、を考える。10日の平均、平均ATRの3~4倍。

日経225は、10月から5月まで上昇する。1月に買い、4月末に売却する。節分天井彼岸底はダメ。

ANAは典型的な優待貧乏銘柄。優待落ちで下落する。利益確定前に売る。
カゴメ、伊藤園も優待が多いが、アノマリーははっきりしない。
ゼンショー、大戸屋は優待効果が高い。

円安の時は輸出企業が高い=日経平均が高い。
逆の時はTOPIXが高い。
JALとANA、電通と博報堂、NTTデータと野村総研、の鞘取り。

トレードステーションのマニュアルがマネックス証券にある。サンプルも提供されている。

仮説と検証を繰り返すと、仮説の精度が高まる。

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2019年04月22日

Posted by ブクログ

一般に言われている投資方法で成果が出せるのかを検証している所は、一読の価値あり。色々な投資法があり、少しでも良い方法を見つけたいと思うのが投資家心理ではないでしょうか。本書で紹介している方法も少し専門的と感じますが、結末の方ではその分析方法も書かれているので、読んで試してみるのも良いかもしれません。

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2016年10月21日

Posted by ブクログ

投資本のよくある、テクニカル分析とファンダメンタル分析のどちらかと言われたら圧倒的なテクニカル分析よりの書籍でした。
従来考えられていたゴールデンクロスの優位性の検証などをしております。
理系の人は内容が入りやすいかもしれません。

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2021年05月23日

Posted by ブクログ

投資格言やテクニカル分析のツールなどが本当に成果を出せるのかをロボット運用に精通した著者がロボット分析を使って真実を書いた一冊。

ゴールデンクロスや早めの損切りなど投資をする上で定石とされていることを様々な観点からバックテストで検証し、またベストな投資法も考えていく本書は投資を行っていくうえでたいへん勉強になりました。
プロフィットファクターやドローダウンといった
アノマリーやボリンジャーバンドや
テクニカル指標を組み合わせることや優待銘柄の投資戦略は勉強になりました。
また、分析ソフトのトレードステーションの使用法も書かれていて、本書での分析がより具体的に自分でも使えるようになり、検証も可能だと感じました。

本書は投資において常識とされていることを疑い、自分に合った投資法を見つけるための一助になると感じた一冊でした。

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2019年03月11日

Posted by ブクログ

チャート分析の勉強にはなったけど読んでいて退屈だった。マネックスのチャート分析ツールの宣伝本みたいな内容だった。株の投資戦略に行き詰まったらこの本にかかれている内容を検討して見るもの面白かもしれないね。まあ、あくまで行き詰まった時の最終手段だろうけど。

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2016年11月24日

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