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Posted by ブクログ
子供の貧困が、貧困の連鎖を産み、ひいては社会的損失を生む。小さいうちからの、適切な教育が、そのリスクを減らす。行政マンとして、非常に有意義な本であった。私も、行動を起こしていきたい。と思いました。また、子供の救済と合わせて、親への教育も必要である。
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■4章ー貧困の連鎖の断ち切り方
・「社会的相続=自立する力の伝達」が重要。
・自立する力には以下の3つの要素がある。
1)お金(勤労)
→就学・就業に必要。就業感にもつながる。
2)学力(認知能力)
→未だ学歴社会のため必要。子の教育投資にも。
3)非認知能力
→自制心、やり抜く力、社会性など。最重要。
・乳児期から学童期までは、以下の要素を以下の順序で体得することが重要。
1)基本的信頼
→両親は絶対に助けてくれるという安心
2)自律性
→まずは自分でやってみる、失敗してもOK
3)積極性・自主性
→他者との関わり。分担、責任感、我慢など
4)勤勉性
→やり抜く力、努力の重要性
■5章ー実証実験
・以下の3つの事例が4章の理論を裏付け。
1)ペリー就学前計画
2)アベセダリアンプロジェクト
3)シカゴハイツ幼児センター
・幼児期の数年のプログラムが、30年以上後の就業状況や所得に影響することを確認。
・幼児期の非認知能力向上は、将来の所得や就業確率向上の効果が大きい
・非認知能力とは社会性や他者とのコミュニケーション能力のこと
・親向けプログラムは、こどもの非認知能力を育てる
・非認知能力のある子ほど、自助努力ができるため、認知能力の伸びが大きい
・まず非認知能力、ついで認知能力を高めると、効率が良い