【感想・ネタバレ】団塊のジジババが日本をダメにするのレビュー

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Posted by ブクログ

生物学者による団塊世代批判書。ニホンザルなど動物の行動形態に多くのページが割かれていることは気になるが、団塊世代の生まれてからの生い立ちや、現状分析、行動の傾向は、納得できる内容である。著者の団塊世代に対する批判も、おおむね同意でき、まともな意見が述べられていると思う。
「過去100年、200年と日本人の生活を遡った時に、どの世代が一番生活に困らなかったのか。一番お気楽で極楽に暮らせているのは、1945年の敗戦直後に生まれた団塊世代でしょう」p44
「平和な組織を構築するためには、内部に厳格なヒエラルキーがあった方が都合がよい。ヒエラルキーのもと、上に立つ人間が下の階層で生きる者たちをしっかりコントロールする。身分社会のような組織は息苦しいように見えながら、外部に対しては平和的です」p74
「民主的な組織とは、凝集性と緊密性が強いものです。そういう集団は、外部に対する排他性がとても強い。集団の中は、均質で平和で民主的なのかもしれません。しかし、外部に対しては極めて戦闘的です」p76
「子孫を残した後に親が何十年も生きていては、ふつうはむしろ、後継者の食い扶持を減らすことになります。ですから普通の動物は、繁殖が終わればじきに死ぬようにできているのです。その方が理にかなっています」p88

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2018年11月12日

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