【感想・ネタバレ】陽だまりの偽りのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作のほか「淡い青の中に」「プレイヤー」「写心」「思い扉が」の5編からなる、「偽り---嘘」をテーマにした短編集。

傍聞きの時と同様、ミステリータッチに進めながら、ちょっとした見栄や、人生のかかった大事な時に、簡単な嘘を重ねてしまい、誰もが隠したくなるようなことを描き、その偽りから生み出される人の温かさを表現する。

嘘からはじまるストーリーは、悲劇が描かれることが多いが、この作品は最後に人の温かさや前を向いて歩いて行けるようなポジティブさを描いてくれていて、なんとなく清々しい気持ちにさせてくれた。

ただ、結末の弱さや、登場人物への共感、魅力といったものが足りないと感じられた。

とはいえ、これはデビュー作とのこと。

次の「傍聞き」へ十分生かされていると言うことだろう。

なにせ「傍聞き」はテーマといいホントに面白かったので。

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2012年11月18日

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