あらすじ
内気なひきこもり作家 さくら剛がおくる 爆笑!!!!心理学エッセイ
20代男女の約7割が“非リア充民”?
バカバカしすぎて笑いが止まらない!
“非リア充”の作家さくら剛による
“非リア充”の人たちのための心理学の本。
数々の心理学から“人の心の本質”を学び、
友だち、恋人、仕事などに恵まれた「充実人生」をめざします。
1章
反発するココロ
1■白熊効果
2■心理的リアクタンス
3■ロミオとジュリエット効果
4■ハード・トゥ・ゲット・テクニック
2章
認められたいココロ
5■自己肯定感
6■承認欲求
7■合理化
8■セルフ・ハンディキャッピング
9■栄光浴
10■社会的手抜き
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私は自分の弱い心に向き合うために、他人の強い心を理解するために、ワラにもすがる思いで心理学の勉強を始めました。
私は、驚きました。
そこに答えがあったのです。
ひきこもりが自分の殻から抜け出し、他人と心を交流させ「世間」へ進出していくための武器は、旅ではなく、心理学だったのです。
今までまったくの謎でしかなかった他人の心が、心理学の数々の法則を学んでみるとあら不思議、あら見えてしまいました、あら見えてしまいました、もう、そんなに見えすぎちゃって! そんなあられもない姿を!! そんなみだらな!淫乱な! と心配するくらい、人の心、そして自分の心というものが見えてきたのです。
これからこの本では、私の学んだ人の心理にまつわる数々の法則を、順番に紹介していきたいと思います。
そしてその中で、「世間」というものに参加したいけれど適わず戸惑っている私がどうしたらその世間への参加切符を手に入れられるのかを、ひとつずつ探っていきたいと思います。
(本書「はじめに」より)
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Posted by ブクログ
「感じる科学」からはじまり、3冊目のさくら作品。
好き嫌いがはっきりする文章だけれど、私は大好き。ちょっとおふざけが面倒くさいなあと思ったら、読み飛ばしても話の流れには全く支障なし。そこがいい。
コミュ障のメンタル弱い人間が、心理学をざっと学び、それをざっと生活の中でどんだけ活かせるかをざっと解説・提案した本。
「承認欲求」とか「セルフ・ハンディキャッピング」とか聞いたことのある心理学の言葉を、さくら節で解説している。
私も何冊か心理学の本を読んでいるので、知っているものはさくら節を楽しみ、知らないものは面白可笑しく概要を知り、興味があれば参考書籍を読んでみようかなと思わせるもの。
がっつり心理学っていうわけではない。入門書の入門書。
非リア充のための心理学というスタンスはずっと保たれていて、自分を卑下したり八つ当たりをしながら、最終的には「じゃあどうすればいいのか?」というのを毎回考えている。
「※イケメンに限る」のであれば、イケメンに見える「左右対称」に近づけばいいじゃないか、とか、失恋のパワーをストーカーではなく昇華に利用しよう、とか。
8章、44の項目で展開していくのだけれど、その中でいくつかは私自身にも大いにヒントになるものがあった。
自分は「場の設定」があるから、仕事中のコミュニケーションとオフの状態が違うんだな、とか。段階的目標設定ができていないから、自己肯定感がなくて達成感がないんだな、とか。
リア充を目指すわけではないけれど、今よりももうちょっと楽しい生活を送れるためのヒントになりました。
今回、一番面白かったのはインドでの値段交渉の件。p234
「正直に言いまして、もし今後インドに行く予定があるという方は、「どうやってうまく値段交渉をするか」よりも、まずどうやったらインドに行かずに済むかということをよく考えられることをお薦めします(涙)。」
鼻で笑った。