【感想・ネタバレ】震災風俗嬢のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすい。
風俗は癒しなのねぇ。
今まで風俗とかって、わたしと価値観違うんだろうなと思ってたけど
まさに価値観がちがうだけで、同じ人間だった。

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2017年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うむ、興味深かったです。面白い、と言っては、ちょっと、語弊があるかな、と思いますので、興味深い内容だった、というのが適切な表現ではなかろうか?と思う次第かな、というところでしょうか。

東日本大震災。2011年3月11日。近年の日本において、未曽有の大災害であったことは、間違いのない事だと思います。多くの人々の生活を、根こそぎ、変えたのだろうな、と。2021年4月28日現在の、新型コロナウイルス禍の猛威が全く衰えを感じさせない今も、やはりそうなのでしょうが。

人間の性欲に対する思いの強さ、ってのは、シミジミと感じましたね。性風俗産業。それの存在の善し悪しを論ずるのは、また別の問題として、それはもう、人々の社会生活の中に、間違いなく存在するものなのでしょうし。性風俗産業は、間違いなく、この世の中に、存在する。まずはその存在を認知する。

未曽有の大災害が起こった地域で、その災害後、まだ間もない時期に、こうした性風俗産業の動きが再開した。という事実こそが、とても重要なことだと、思うのですよね。人々が、それを、必要とした、という事ですものね。

著者の小野一光さんは、まず、なによりも自分自身が、「何故にこのような事態が起こるのか?」という事を、「自分が」知りたかったんだと思います。何よりも「自分が」納得したい。何故にこうなのか。何故にこういう世の中なのか。「この事は、どうしても、世の中に知らしめねばならん」という社会的意義を考えた、とは、思えないのですよね。

まずは、なんとしても、自分の気持ちを納得させたい。という思いから、この著書を書いたのだと、思うんですが、完全に自分の推測でしかないので、違っていたら誠にすみません。

でも、その、「なにがどうあれ自分が知りたいんだよ納得したいんだよ」って思う事は、個人的には、とても正しい、と、思うんですよね。動かしがたい事実として、このような現実が、目の前にある。何故にそれがあるのか?それをまずは知る。「ある」ということを理解する。事の善し悪しを論ずるのは、そこから先だ。まずは「ある」ことを理解する、という、そういうことかなあ、とね、思いましたね。

小野さんが、なじみの焼き鳥屋で、常連さんのナカムラさんとかわす会話が、好きですね。

ナカムラさんは、最初は「風俗嬢のインタビュー!?なにしょーもないことしとんねん。今はもっと、伝えなきゃいかんことが他に沢山あるだろうが」って、小野さんにバンバン否定的なんですよ。

でも、途中からは「この地域の事が、忘れられて欲しくない。どんなことでも取材して話題にしてよ」っていう態度にね、変わるんですよね。その変化って、とてもこう、腑に落ちる、って気が、したんですよね。あの感じが、分かるなあ、、、ってね、なんだか、思ったんですよね。

なにしろ、良い本でした。これはまさに実際に起こっている事なのだ、起こっていたことなのだ。という事は、ヒシヒシと感じましたね。

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2021年04月28日

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