【感想・ネタバレ】関白秀次の切腹のレビュー

あらすじ

天下統一を果たした豊臣政権を揺るがした《秀次切腹事件》。「実子・秀頼のために秀次を切腹させた」という通説は疑問に満ちていた。なぜ秀次は切腹し、一族は処刑されたのか? 通説を覆す、事件の真相とは……?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

通説は、豊臣秀吉が秀次に対して切腹を命じたとされ、これに対して秀吉耄碌説や三成讒言説が唱えられていた。
しかし、矢部健太郎氏は一次史料から読み取れる空間把握の観点から、切腹を命じる文書と切腹日に齟齬があることを指摘した。
そして『御湯』にある「むしちゆへの」の解釈についても、通説の解釈とは異なる解釈を提示して、通説を根底から覆すようなことを本著においてなされている。

本著が大河ドラマ「真田丸」の脚本家たる三谷幸喜氏にも読まれ、真田丸のドラマ内における秀次切腹のシーンも、矢部説を取るような演出になったとか。

歴史学徒にとっては、文献史学の研究方法を学ぶことができるのでおすすめ。
一般の人にとっても、噛み砕かれて平易に書かれているために、比較的わかりやすく書かれている。しかしそれでも前提知識は有している前提にはなる。良書。

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2026年07月02日

Posted by ブクログ

面白かった。素人の私にはこの本の記載内容が正しいか否かは分からない。ただ切腹の意味が大きく変わるのであれば、その後の歴史の考え方がまったく異なるものになる。こういうのはもっと読みたいや。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

通説を覆す新解釈。秀吉は甥を殺すつもりではなかった。421年目の謎解きに挑む。(2016年刊)
・はしがき
・序曲ー崩壊するシナリオ
・Ⅰ 豊臣政権の評価と「秀次事件」
・Ⅱ 事件の概要と疑問点・矛盾点
・Ⅲ 秀次の前半生
・Ⅳ 丸一ヶ月に及んだ「修羅場」
・Ⅴ 「イメージ」の源流を探るー「秀次事件」像の分水嶺
・Ⅵ 秀吉は切腹を命じたのかー「甫庵太閤記」と秀吉朱印状写の矛盾点
・Ⅶ 秀次切腹の衝撃ー後付けされた罪状
・終曲ー二つの「冤罪」ー
・あとがきにかえてー「秀次事件」騒動、その後ー

大変面白い本。史料を駆使し、通説の見直しをはかる過程は、良質なミステリーを読むようで楽しく、説得力を感じる。丁寧な論考で、牽強付会に感じないのも良い。残念なのは、福島正則について論じているところが弱いこと。正則が秀次切腹に大きな役割を果たしたとするが、三成が正則を警戒したと言う点も含め、推測が過ぎる気がする。本書は豊臣政権を考える上で、必読の1冊と言える。

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2016年04月26日

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