感情タグBEST3
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この先生の感性面白すぎる。真面目な話をしてるのに笑いが込み上げる。どの話題もマスクの下でニヤニヤ。もちろん蘊蓄も。
特別な名前があるということは、そういう配慮が必要であり、特に名前のないものは、特に配慮されないということを意味してしまう。社会の貧しさの表れ。
怒ると叱るは似て非なるもの。怒るは相手が落ち込むのを成功とし、叱るは相手がそれによって前進するを成功とする。
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エッセイとしても、日本語学の入門書としても面白い。
作者の人柄が出ていて、力が抜けた本なので読みやすかった。
私も大学時代、国文学を専攻していたが、当時の先生方を思い出した。未熟な私たち学生を面白がりながら、気さくに話しながら、導いてくださる方ばかりだった。
特に国語学の研究者は、言葉は生き物だからと、若者言葉に眉をひそめるのではなく、用例採集の対象として面白がっている方が多かった。
本書のなかでも、その様子が描かれているが、目に入ったものを面白がるほうが、よっぽど人生は楽しいと思う。
また、努力には意味がないという話にはとても共感した。楽しいものや好きなものを仕事にできる人ばかりではないが、楽しむことが大事だな。
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雑誌『毎日が発見』に2004年から2011年まで連載されたコラムに加筆・修正。
日本語の新しい言葉・用法、懐かしい言葉・言い回し、熟語、会話の言葉。気になる言葉・表現を一つ取り上げつつ、ウィットとユーモアで気楽に読める。テーマに合わせたイラストも楽しい。
著者のヘタレなヘナチョコ自慢の飾りのなさに好感をもった。
18-90
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ゆるくて、さらっと読めて、気持ちが軽くなる、手製のジンジャーエールを飲んだ時のような読後感。
努力は最も忌避する行為で、世の中はほとんど運だという話が印象的だった。
また、子どもの本の監修の話も興味深く読んだ。頭が上がらないとかあわせる顔がないとか、例文が不自然で、子どもの時期には使わない、使えない、大人になったら使える言葉がある、と。娘が小さかった頃、まずいというのは失礼だから、口に合わないと言うように教えた時のことを思い出した。小さな女の子が「お口に合わない」というのはかえって失礼、というくらい違和感があり、このことだったんだな、と。
こういうのも時々読みたいな、と思える一冊。
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金田一秀穂氏のエッセイ。
雑誌に連載されていたものが本になったということもあり
1つ1つのコラムが短く、軽く読める。
気軽に読めるのはいいとして、せっかく金田一さんが書かれたのであれば、もう少し何かもっと知りたいなあ〜と、いささk消化不良になってしまうのだが・・・これも言葉の面白さといったところだろうか。
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ツボが近いw
日本語にまつわるエッセイ集。
金田一秀穂氏が巷に溢れるちょっと気になる日本語について思いを巡らせています。
そしてちょいちょい屁理屈もあるw
が、文句を言うとか間違ってる!けしからん!と言うのではなく、新語や新しい使い方にも概ね優しく受け入れてます。
それは、言葉が何のためにあるのかを、きちんと肝に刻まれているからでしょう。
日本語への愛だけでなく、日本語を使ってコミュニケーションを取る人たちへの愛を感じます。